第四十三幕:たいせつななつの虹
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す!」
七夏「柚樹さん☆ 間に合うみたいで良かったです☆」
時崎「ああ! あと、追加で現像依頼もよろしいですか?」
店員「はい! ありがとうございます。こちらも、製本アルバムと同じ時にお渡しでよろしいでしょうか?」
時崎「はい! お願いいたします!」
七夏「柚樹さん、3部って?」
時崎「天美さんと高月さんの分だよ、後で渡してくれるかな?」
七夏「はいっ☆」
時崎「一応、それまでは2人には内緒で」
七夏「くすっ☆ はい☆」
店員に御礼をして、写真屋さんを出る。
心桜「お兄さん、どうだった?」
時崎「明後日の夜には受け取れるみたいだよ!」
笹夜「まあ! 話されていたよりも速くて良かったです♪」
心桜「間に合って良かったね! つっちゃー!」
七夏「はいっ☆」
心桜「でもさ、今からもし撮影したら、その分はどうなるの?」
時崎「デジタルアルバムには追加できるけど、製本アルバムには無理かな?」
心桜「そりゃ、そうだよね・・・」
時崎「でも、製本アルバムにはその事も想定して、後から写真を追加できる予備のページを設けてあるから!」
心桜「なるほど! そんな話しがあったね!」
時崎「まあ、写真の現像は間に合わないけど、プリントなら当日でもすぐに出来るから」
心桜「ん? どういう事?」
時崎「写真屋さんにあるプリンターで直接印刷すること。現像よりも耐久性は劣るけど、丁寧に扱えば長持ちするから、その点は心配してないよ」
笹夜「そうね♪」
七夏「私、大切にします☆」
心桜「うんうん! んじゃ、この後どうする?」
七夏「私は、浴衣だから、家に戻ろうかな?」
心桜「え!? つっちゃー、もう帰っちゃうの?」
七夏「えっと、ちょっと、喉が渇いたかな?」
笹夜「では、少し休憩にいたしましょう♪」
七夏「はい☆」
こうやって、みんなで喫茶店に来れるのも、これが最後かも知れないな。そう考えると、頼んだコーヒーの苦味が、さっきよりも強くなったように思えた。
笹夜「七夏ちゃん、『コイアイ』読み終わったら、これもお勧めかしら?」
七夏「あ、その小説、私も良さそうだなって思ってました☆」
七夏ちゃんと、高月さんは、今朝話していた小説の話題を再び楽しみ始めた。その様子を見ていた天美さんが俺に小声で訊いてきた。
心桜「お兄さんさ、いつ出発するの?」
時崎「え!? 3日後だけど?」
心桜「それは、さっき聞いたよ。3日後の何時頃かなって」
時崎「あ、そういう事か。なるべく長くこの街に居るつもりだから、夜に出発しようと思ってるよ。どおして?」
心桜「時間によっては、もしかしたら、お兄さんを見送れるかも知れないから」
時崎「ありがとう。天美さん。無理しなくていいよ」
七夏ちゃんと目が合った。
七夏「
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