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翠碧色の虹
第四十三幕:たいせつななつの虹
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七夏「え!? 普段はこの浴衣ですから☆」
心桜「唯一、違う浴衣は、花火大会の時だけだよね」
七夏「そうだったかな?」
心桜「せっかくなんだから、別の浴衣も撮ってもらったら?」
七夏「え!?」
心桜「去年、着てたやつあるでしょ?」
時崎「七夏ちゃん、他の浴衣もあるの?」
七夏「はい☆」
心桜「じゃ、早速着替えてきなよ!」
七夏「え!? でも・・・」
笹夜「私も、七夏ちゃんの他の浴衣姿、見てみたいかしら?」
時崎「七夏ちゃん、お願いしてもいいかな?」
七夏「柚樹さんのお願いなら・・・ちょっと待っててください☆」
心桜「待ってるよ〜」

天美さんが居てくれると、思いもよらない色々な事が起こるけど、これが天美さんの魅力なのだと思う。

時崎「ありがとう。天美さん、高月さん」
心桜「つっちゃーの魅力を引き出すのが、今日のあたしの役目だからね!」
笹夜「七夏ちゃんのアルバムですから、色々な七夏ちゃんを思い出として残せれば素敵だと思います♪」

七夏「お待たせです☆」
心桜「おおっ! つっちゃー! それそれ!」
笹夜「まあ♪ 七夏ちゃん、素敵です♪」
七夏「ありがとです☆ 柚樹さん♪」
時崎「とっても良く似合ってるよ! 髪も結ったんだね!」
七夏「はい☆ 急いでましたから、後ろで軽く結っただけですけど」
時崎「普段の七夏ちゃんのイメージも残ってて良いと思う!」
七夏「良かった☆」
心桜「ささ、つっちゃーこっちに来てこんな感じて座って!」
七夏「こう・・・かな?」
心桜「お兄さん! こっちからどうぞ!」
時崎「あ、ありがとう」

縁側に座る七夏ちゃんを横から撮影した。下駄は無く素足だけど、藍色基調の浴衣から見える素足がとても印象的に思えた。

心桜「どう? お兄さん?」
時崎「撮影はできたけど、どおして、この視点なの?」
心桜「アルバム見てると、横姿のつっちゃーがあまり居ないかなって思ったから」
時崎「なるほど」

天美さんは、七夏ちゃんもアルバムもよく見てくれている。

心桜「昼間だと、あまりぱっとしないね〜」
時崎「そう?」
心桜「ま、あたしの記憶では、この浴衣のつっちゃーは夜に見ていたからね・・・写真は残ってないから、余計に記憶してるんだ」

写真に残っていない・・・軽く話す天美さんの何気ない一言が、俺にはとてもずっしりと重たく思えた。天美さんの記憶の中にある七夏ちゃんを、なんとか再現できないだろうか?

時崎「夜・・・か。よし!」
心桜「おっ! お兄さん何か閃いた!?」
時崎「ああ! ちょっと待ってて!」

俺は、今撮影した浴衣姿の七夏ちゃんの写真をマイパッドに転送し、画像加工ソフトで編集を行った。

時崎「こんな感じにしてみたけど、どうかな?」
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