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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第61話:Revenge
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けえっ!!」
悶えているビートブードにチャージショットが放たれ、それは頭部に掠る。
それにより、頭部に寄生していたワームが破壊される。
ワームが破壊されたことでビートブードは倒れるのと同時に正気を取り戻してこちらに駆け寄ってくるエックスを見上げる。
「エックス……」
「ビートブード…」
「兄貴のことは…ケリを着けたつもりだったんだ…でも、やっぱりゼロのことは心の何処かで許せなかったんだろうな…頭では分かっていたんだ。悪いのは兄貴だ…ゼロじゃないって…けど、レプリロイドの持つ“心”がそれを認めなかったんだ…そんな気持ちを抱えていた時にドップラーにドッペルタウンに招待され、ドップラーに言われたんだ。“心に従えばいい”と…そしてワームによって俺の心の底に封じていた憎しみは解放された…なあ、エックス…俺達レプリロイドはどうして“心”を持ってるんだろうな…メカニロイドのようなプログラムだけで動くならこんな気持ちを抱えずに済んだのに…」
「ビートブード…」
今まで心の底に封じ込めていた気持ちを吐露するビートブードにエックスは何も言えない。
「さあ、エックス…撃ってくれ…俺はイレギュラーだ…お前はイレギュラーハンターとしての責務を果たしてくれ……」
エックスはバスターをビートブードに向けるが、少し考えた末にバスターを元の腕に戻す。
「エックス…?」
「君を操っていた原因は破壊した。君は破壊する理由はない…それに…俺達には君が必要なんだ。」
屈んでビートブードに手を差し出すエックス。
「俺が…?」
「第17部隊のみんなが君を必要としている。行方不明になった君の帰りを待っていてくれる人もいるんだ。だから生きてくれ…君を必要としてくれているみんなの為にも」
その言葉にビートブードは腕で顔を隠すと掠れた声で言う。
「こんな状態でお前の優しさは…反則だぜ…エックス…」
エックスの差し出した手を掴むと、ビートブードは降伏して連行されていった。
ゼロも解放され、メンテナンスルームで修理を受けていた。
「ゼロ…大丈夫か?」
「ああ、しかしクワンガーの性格プログラムがあったのならエックスが目覚める前にやれば簡単だったはずだ…それなのにやらなかったのは…あいつ自身…あのチップに支配されながらも迷っていたのかもな…あいつの最後の良心に俺は救われた訳だ」
「ゼロ…」
「俺達は相手を憎むことが出来る。そして尊敬し、友情を抱くことも…俺達レプリロイドは心があるからな…お前達の甘さが移ったのかもしれないが…そんな自分が少し好きになってきた…心があるからこそ俺達は会えたんだ」
「うん、そうだね…(だよな、ルイン…)」
エックスとゼロもこの場にはいない彼女を
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