ターン6 黄金に輝く太陽の炉心
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1400→1600
ソーラー・ジェネクス 攻2500→2700
再び現れたコントローラー含め、2体のジェネクスのステータスが上昇する。それは数値こそわずか200にすぎないが、今この場では計り知れないほど大きな意味を持っていた。メロー・マドンナの守備力と拮抗していたソーラー・ジェネクスの攻撃力が、ほんのわずかにだがそのバランスを崩したのだ。
「バトルフェイズ。まずはジェネクス・コントローラーでコミック・リリーフに攻撃!」
「『ならばこちらも、コミック・リリーフのモンスター効果にてお相手いたしましょう。このカードが戦闘を行う際、彼の産み出す不可思議なギャグ補正の空間に相手をいざなうことでプレイヤー、つまり私の受ける戦闘ダメージは0となるのです!』」
玉乗りしたままくるりと反転し、デュエルフィールドを駆けまわって逃げるリリーフに、そのタイヤを目一杯に回転させたジェネクス・コントローラーが追いすがる。最後には途中でバランスを崩したリリーフが短い両手を必死にばたつかせながらも派手な音とともに顔面から地面に激突したところに、勢いよくジャンプしたコントローラーがその背中へとのしかかった。
ジェネクス・コントローラー 攻1600→魔界劇団−コミック・リリーフ 攻1000(破壊)
「戦闘ダメージは入らずですか。それでも構うことはない、ソーラー・ジェネクスでメロー・マドンナに攻撃。ソーラーショット・HINODE!」
太陽の名を持つジェネクスの背部装甲がかすかな唸りを上げてゆっくりと開き、格納されていたソーラーパネルが表を向く。天井から降り注ぐ電灯の光を一身に吸収し、胸の炉心がひときわ鋭く光り始めた。そしてソーラー・ジェネクスがその腕を前に突き出すと、肘から手首の部分にかけて巨大なレーザー砲がその内部から展開される。
「撃てぇっ!」
主の号令をトリガーとし、レーザーが破壊の光を解き放つ。腰に差した長剣を抜いてそれを正面から切り捨てて防ごうとするメロー・マドンナの抵抗も無尽蔵な光の奔流には耐えきれず、先に限界を迎えた剣がその手の中から弾かれる。そしてそのまま、女勇者の姿は光の中に消えていった。
ソーラー・ジェネクス 攻2700→魔界劇団−メロー・マドンナ 守2500(破壊)
「『ああ、これは予想外の番狂わせです!鋼鉄埋めつくす暴虐の空へと反旗を翻すべく立ち上がった今回の主役、勇者メロー・マドンナはしかし、天より降り注ぐ太陽の鉄槌の前にはかなくも力尽きてしまいました!それでは、今宵の演目はこのままバッドエンドにて終了してしまうのか!?いえいえ、ご安心ください。勇者とはすなわち英雄。とあれば、その英雄の心は決して挫けません。何度でも立ち上がり、勝利のために戦い抜くのです……そう、ペンデュラムの力に
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