暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン6 黄金に輝く太陽の炉心
[8/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。また相手プレイヤーが直接攻撃を宣言した際、表側のこのカードを破壊することができる」

 コミック・リリーフから逃れようと大急ぎでジェットを全開にし垂直急上昇した緑の機体が、そのまま上空に突然開いた次元の裂け目の中へと消えていく。効果が空振りに終わったリリーフが残念そうにペンキをしまい、玉乗りを崩さないままに鳥居の元に帰還する。
 そうして青木がコントロール交換を回避した一方で、悩ましい選択を迫られたのが鳥居である。このままコミック・リリーフで攻撃を行えば、青木は確実にヴィンディカイトを帰還させるだろう。リリーフのP効果は1ターンに1度しか発動できないため、そのままターンを終えるしかない。となれば何もせずにターンエンドを行う、それも1つの選択ではある。しかし、ディメンション・ゲートはただ漠然と回避に使うよりもどちらかといえばコンボ向けのカードであり、あのカードを場に残すことでそのコンボ成立の手助けをしてしまう可能性も高い。永続トラップを墓地に送ることで2枚ドローするマジック・プランターや、自分フィールドにモンスターがいない状態でなおかつ表側のカードを破壊することを要求するものの古代の機械を無条件にリクルートできる古代の機械射出機(アンティーク・ギアカタパルト)をモンスターを帰還させつつ発動できる、などがその最たる例だろう。
 攻撃するか、しないか。どちらにせよ、ダメージを与えることはできない。ほんの1瞬だけ悩んだのち、鳥居は場に向けて言い聞かせるように指示を出した。

「『それでは、メロー・マドンナは守備表示のままに。反撃の狼煙も不発に終わり、いまだ長い冬、雌伏の時を迎えし魔界劇団は、果たしてここからどのような大逆転を果たすのか。どうか皆さん、この息詰まる戦いを最後までお楽しみください。私はこれにて、ひとまずターンエンドといたしましょう』」
「では私のターン。攻撃を行わず、ヴィンディカイトを除外ゾーンに残すことを選んだ……その判断は残念ながら、あまり正しくはなかったようですね。通常魔法、予想GUY(ガイ)を発動。私のフィールドにモンスターが存在しない時、デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚することが可能となります。ジェネクス・コントローラーを特殊召喚!」

 ジェネクス・コントローラー 攻1400

 金属製の顔に小さなタイヤの足が生えたようにも見える、声なき機械生命体。ジェネクスの原点にしてその核、コントローラーが青木の場に呼び出される。

「そして手札のこのカードはレベル7であるものの、ジェネクスをリリースする場合消費1体のみでアドバンス召喚することが可能。我が人生に光を差した、決して消えない不屈の太陽。たとえ幾たび沈もうと、明日が来ればまた日は昇る。アドバンス召喚……さあ行きましょう、相棒!ソーラー・ジェネ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ