ターン6 黄金に輝く太陽の炉心
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「『私のエクストラデッキに表側表示の魔界劇団ペンデュラムモンスターが存在し、フィールドにセットされた魔界台本が相手の効果で破壊されたその瞬間。その1冊につづられたもうひとつの筋書に従い、タイトルこそ同じなれどそれ以外は全くの別物、ここでは魔界の宴聡翌開演いたします!その内容はすなわち、私のデッキより魔界劇団を任意の数だけ選択しフィールドへと一斉に特殊召喚する……まずは怪力無双の剛腕の持ち主、魔界劇団−デビル・ヒール!』」
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000
「『続いては舞台駆けまわる若きショーマン、魔界劇団−サッシー・ルーキー!』」
魔界劇団−サッシー・ルーキー 攻1700
「『そしてまばゆく煌めく期待の原石、魔界劇団−ティンクル・リトルスター!さあ皆様、万雷の拍手をもって彼らをお迎えください!』」
魔界劇団−ティンクル・リトルスター 攻1000
割れんばかりの拍手を浴びながら、3体のモンスターがフィールドに並ぶ。力こぶを作ってアピールするデビル・ヒールや特に意味のないジャンプからの空中回転を決めてみせるサッシー・ルーキーに対しティンクル・リトルスターのみはおずおずとニゲ馬車から恥ずかしげに小さく手を振るのみと、その反応は三者三様。そして一通りのアピールを終えたところで、デビル・ヒールがその大きな手をぐわっと開き衝撃波を放つ。
「『デビル・ヒールのモンスター効果発動、ヒールプレッシャー!このカードが場に出た際に相手モンスター1体を選択し、私の場の魔界劇団の数だけその攻撃力をターンの間だけダウンさせましょう。今の私のフィールドには魔界劇団が計5体、よってソーラー・ジェネクスの攻撃力は5000ポイントダウン!』」
ソーラー・ジェネクス 攻1700→0
「『さて、どれほど楽しい時間でも、いつかは必ず終わりが訪れるもの。長いようで短い第二幕も気づけばすでにフィナーレの瞬間、その幕はやはり勇者の手によって下ろしていただきましょう。魔王の降臨、魔界の宴聡翌ェ墓地に送られたことで、メロー・マドンナの攻撃力はさらに200ポイントアップいたします』」
魔界劇団−メロー・マドンナ 攻2100→2300
ニゲ馬車から飛び降りたメロー・マドンナが、剣を手にスクラップ寸前のソーラー・ジェネクスへと近づいていく。胸の炉心もすっかり勢いを弱め、辛うじてかすかな輝きを見せるのみ。先ほどの拍手とは打って変わって静まり返った会場の中心で、その切っ先がゆっくりと落日の太陽へ向けられた。
「『では、最後のバトルフェイズ。魔界劇団−メロー・マドンナで、ソーラー・ジェネクスに攻撃です』」
言葉は、もはや必要ない。静寂の中で放たれる女勇者の剣のひと突きが、炉心の中央を正確に貫いた。
魔界劇団−メロ
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