猫娘と回想、I・アイランド編
NO.104 回想《9》 出久達の決断
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何度も顔を青くさせながらもうー、うー、と唸っていたがもう自分以外が行く気満々で諦めもついたのだろう、頭を盛大に掻きながらも、
「あー、もう! じゃオイラもいくよ! いけばいいんだろ!?」
「ありがとう、峰田くん!」
それで全員が行くことになったのだが、出久はメリッサに近づいて、
「メリッサさんはここで待っていてください」
「いえ、私も行くわ。それに誰がプロテクトを解除するの……?」
それで「あっ……」となる一同。
「私ならそれができるから、途中で足手まといになるかもしれないけど、連れて行って……私にもみんなを守らせて……」
「……わかりました。行きましょう、みんなを助けに!」
それで全員が「おー!!」と声を上げる。
それから出久達は再度オールマイトの方へと向かう。
そこでオールマイトは出久の姿を見たのか、
「(緑谷ガール!?)」
「(オールマイト……僕達、いきます)」
「(危険だ!)」
「(わかっています。でも逃げません)」
「(しかし……)」
「(出来る限りの事はしたいんです)」
「(緑谷ガール……)」
「(必ず助けます……!)」
離れていてもまるで会話しているかのように二人はそう話して、出久は向かっていった。
それを見送ったオールマイトは、
「(やはり、行ってしまったか……教師として、そして師匠としてその行動を咎めないといけない、が……ここで動かなければヒーローじゃないよな!!)」
身体からトゥルーフォームに戻りかける蒸気が上がり出していたが、それでもその時まで踏ん張ることを覚悟したオールマイトであった。
「(デイヴ……君も頑張ってくれ……必ず助けに行く!)」
そんな心配をされていたデヴィットは最上階でサムとともに計画通りに連れられていたのであったが、
「あ……? なに言ってんだ、おまえ?」
「だからこう言ったのだ。私はこの計画から降ろさせてもらうと……」
「博士!? どうして……」
「すまない、サム。でも、ちょっとあって私はもうあれは必要ないと思ってしまったんだ。協力してくれた偽のヴィラン役の君たちには悪いと思っている。だが、私は……」
そこまで言いかけて、次にはデヴィットの頬に衝撃が襲う。
「何しけたこと言ってんだよ、デヴィット博士。なに? 俺達が本当に偽物のヴィランだと思っていたわけ?」
「ッ!? なんだって……?」
それで驚くデヴィットをよそにサムはヴィラン側に足を進めながらも、
「博士、あなたにはがっかりです。せっかく本物のヴィランを手配したんですから、あなたには最後まで協力してもらいますよ」
「サム!? 君は、まさか!?」
「はい。私はヴィラン側に寝返るた
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