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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第60話:Remain
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か?しっかりしろ……っ!?」

尻尾で足を掬われたゼロも家に飛び込む羽目になる。

「しまった!!くそ、人のこと言えないな…」

「ゼロ!!向こうの家にいる!!」

エックスが指差した先には奇襲をかけた者のだと思わしきレプリロイドがいた。

移動して家中を捜すエックスとゼロだが、敵は見当たらない。

「くそっ、奴め…何処に行った?こっちの部屋か…?」

「また水に溶け込んだかもしれない…」

「一体…何処に…ぐあっ!?」

「ゼロ!?」

突如左肩に激痛が走り、ゼロは左肩を見遣ると左肩のアーマーが溶解していた。

「これはバブルスプラッシュと同じ強酸だ…」

「突然穴が開いたということは奴は外か!!行くぞエックス!!」

「ああっ!!」

家を飛び出して追い掛けるエックスとゼロ。

舞い上がる泥によって敵が進んだ場所が分かるのは幸いで、辿り着いたのは旧世代の学校であった。

「これは旧世代のスクールか…」

「ここいらでかくれんぼは終わりにしたいものだな」

『君達に忠告しよう。このまま帰れば私は一切の手出しはしないでおこう。しかし君らが無粋な戦いをするのなら私は一切の容赦はしな…』

ゼロはバスターを構えてスピーカーをショットで破壊する。

「容赦をしてもらうつもりはない」

『戦いを求める愚民めが…私の聖地を汚すと言うのか』

別のスピーカーから声が流されるが、ゼロは忌々しげに見上げる。

「愚民ときたか、卑怯者の癖に」

『この時の止まった静寂の地に…戦いを招く無粋な者めら。あくまで退かぬと言うのなら…』

水とは違う液体が集まり、形を作っていく。

「このアシッド・シーフォースが、この悠久の水底に君達の無駄口を沈めてあげよう!!」

タツノオトシゴを彷彿とさせる容姿を持つレプリロイドの姿となった。

「液体が…まさか奴のボディは液体金属なのか!?」

「なら、液状化する前に叩き斬るだけだ!!」

水の浮力を利用した跳躍でシーフォースとの距離を詰めてセイバーを振り下ろす。

それによってシーフォースは縦に真っ二つにされたものの。

「そんな攻撃では私は倒せませんよ」

真っ二つにされた体はくっついて元通りになる。

「私のボディは液体金属…あらゆる攻撃を無力化します。力で全てを捩じ伏せようとする下品な思考…そんな心の持ち主に私は倒せません。それ以前に私は既に死んでいるのですから…無意味な戦いを挑んだことを後悔なさい!!」

ゼロに向かって酸弾を発射するシーフォース。

「みんなの生活を取り戻す戦いが無意味だとは思わない!!何の理由があるのかは知らないが…こんな残酷なことをするお前は許さない!!」

エックス
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