第86話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていやがるんだ、あの野郎は!?下手をすればラクウェルまで巻き添えになるぞ!?」
「ヴァイスさん…………」
「…………っ!」
ユーディットの話を聞いてある事に気づいたセレーネは不安そうな表情をし、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、レンの推測を聞いたアガットは舌打ちをして厳しい表情を浮かべ、ティータは複雑そうな表情をし、アッシュは唇をかみしめてユーディットを睨んだ。
「…………ユーディット皇妃陛下、確かクロスベルにはリセル皇妃陛下達とメンフィルが共同で開発したあのとんでもない”化物”―――”歪竜”も所有していたッスよね?”歪竜”による空からの遠距離攻撃は考えなかったんっスか?正直、列車砲で砲撃するよりも”歪竜”の空からの遠距離攻撃の方が確実性があると思うんっスが。」
「まあ、普通に考えたら地上からの砲撃よりも空からの攻撃の方が命中率は高いな。」
「わ、”歪竜”…………?そ、そういえば内戦の時にもレン教官の話で何度か出てきた事があったけど………」
「メンフィル・クロスベル両帝国が共同で開発し、それぞれ保有している竜の姿をしたという超大型飛行兵器か…………」
「り、”竜”!?しかも飛行兵器って………!まさかクロスベルにそんな兵器があったなんて…………!?」
ランディは静かな表情でユーディットに問いかけ、ランディの問いかけに続くようにランドロスは静かな表情で呟き、ランディ達の話を聞いたトワが戸惑っている中重々しい様子を纏って呟いたミハイル少佐の話を聞いたユウナは驚きの声を上げた。
「”歪竜”の場合、逆にあまりにも威力があり、攻撃範囲も広すぎて、強奪された列車砲の近隣にある都市―――ラクウェルを巻き込む可能性がほぼ確実である為、”歪竜”による破壊は現在の所考えていません。」
「…………確かに”歪竜”によるエネルギー砲撃はあまりにも威力がありすぎますから、列車砲による砲撃よりも被害は大きくなるでしょうね。」
「リィン教官はその”歪竜”?という存在の事をよく知っているようだけど…………もしかして、その”歪竜”が戦争とかで利用されている所を見た事があるの?」
ユーディットの説明を聞いてかつての出来事を思い返して複雑そうな表情で呟いたリィンの話を聞いたゲルドはリィンに訊ねた。
「ああ…………”七日戦役”の最後の戦いだった”オルディス制圧作戦”で初めて実戦投入された所を見た事がある。」
「ちなみにその”歪竜”による空からの強力かつ超広範囲のエネルギー攻撃によってウォレス准将と並ぶ”領邦軍の英雄”と称えられていた”黄金の羅刹”オーレリア・ルグィン将軍も跡形もなく”消滅”して、戦死したのですわ。」
「!オーレリア将軍が七日戦役で戦死した話は知ってはいましたが、まさかそのような兵器によ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ