第86話
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例の神機が現れたらしい…………!それが手をかざした瞬間、全ての列車砲が消えたそうだ…………!」
「”空間転移能力”…………!」
「白い神機は”空間”を操る―――それで2基とも運んだのかよ!」
「――――なるほどね。という事はブリオニア島の遺跡の霊力を神機に取り込ませていた理由はその為でしょうね。」
「あ…………」
「クク、”神機”をただの兵器としてではなく、そういった扱い方をするとは敵も考えているじゃねぇか…………!」
レンの推測を聞いたセレーネはブリオニア島で霊力を取り込んでいた様子の神機を思い出して呆けた声を出し、ランドロスは感心した様子で呟いた。
「――――取込中の所、割り込んでしまって申し訳ありません。」
「あ…………」
「貴女は…………!」
「ユーディット皇妃陛下…………!」
するとその時新たな通信が入ってユーディットの映像が追加され、それを見たゲルドは呆けた声を出し、アルティナとクルトは驚きの声を上げた。
「ユーディット皇妃陛下自らがこちらに連絡した理由はやはり今起こっている非常事態の件でしょうか?」
「ええ…………現在、峡谷方面から聞こえてくる列車砲の砲撃音の件でオルディスも非常事態に陥っている影響で皆さんと通信している時間もあまり取れない為、単刀直入に今回こちらに連絡した要件だけ伝えておきます。―――このまま、北の猟兵達によって強奪された列車砲が悪用される状況が続いた場合、クロスベル帝国(私達)は”正当防衛”として峡谷方面に設置されている列車砲を破壊する為にジュノー海上要塞を含めたオルディス地方に配備されている4基の列車砲による峡谷方面への砲撃での破壊をするつもりです。」
「そ、そんなっ!?」
「馬鹿な!?ユーディット皇妃陛下、無礼を承知で意見させて頂きますがもしそのような事を実行した場合、エレボニアとクロスベルとの間で外交問題が発生する可能性が高いとわかっていて、そのような事を実行するおつもりなのですか!?」
ユーディットの説明にリィン達がそれぞれ血相を変えている中トワは表情を青褪めさせ、ミハイル少佐は驚きの声を上げた後真剣な表情でユーディットに問いかけた。
「――――既にヴァイス様並びにギュランドロス陛下の代理を務めておられるルイーネ様からも”予め許可は頂いています。”」
「あ、”予め許可を頂いている”という事は…………」
「バラッド侯が列車砲を造らせている情報を予め入手していたクロスベルは”列車砲が何者かに強奪されて悪用される事”を見越して、予めユーディットお姉さんに許可を出していたという事でしょうね。」
「チッ…………幾ら自国の領土を守る為とは言え、他国の領土に列車砲で砲撃するとか何を考え
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