ハイスクールD×D 斉天大聖
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する。
「レイヴェルもまた、闘戦勝仏様とは別の意味でオレを救って、抱きしめてくれた。受け入れてくれた。それがとても嬉しかったんだ」
たぶん、かなり良い笑顔で朱乃ちゃんに語ったのだろう。朱乃ちゃんはそれを見て、瞳に憎しみと殺意を宿らせて飛び出していった。やはりこうなったかとため息を付いてから保護者代わりに近くまで来ている二人の元に向かう。最近できたケーキバイキングの列に並んでいる見上げるばかりだった母のような姉のような存在を親猫が子猫にやるように首元を掴んで持ち上げる。
「仕事を放り出してケーキバイキングとは、立派になったものですね、ミッテルトお姉ちゃん、カラワーナお姉ちゃん」
「やっほ〜、修羅場は終わったッスか?」
「久しぶりだな。見違えるほどだな」
十数年経っても変わらない二人の姿に種族差を感じる。
「それを止めて朱乃ちゃんを回収するのが仕事でしょうが。朱乃ちゃんにあそこまで思われてるなんて想定外だよ」
「えっ、普通に考えれば分かるっしょ?」
「普通に考えれば分かるだろう?自分も母親も死にかけた。それを救ってくれた幼馴染の男の子。女なら一度は憧れるシチュエーションだな」
「そういうものなのか?普通ならトラウマものだと思うんだが」
そう答えれば二人揃ってため息を付かれた。
「言っとくッスけど、朱乃様は下手な上級堕天使よりは強いッスからね。ウチラじゃ止められないッスから。ほら、婚約者のピンチっすよ」
「あ〜、まずいな。レイヴェル、下手な上級悪魔より強いライザーより強いぞ」
「雷光とでも呼ぶべきでしょうか。まあまあ痛いですが、それだけですね」
帯電もせずにただ流れただけ。雷が疎かになっている証拠です。
「そんな!?」
「そんなに驚くことでしょうか?私はフェニックス、炎と再生を司る悪魔なのですよ。それに守られるだけの存在でもない。カカロット様を一人になど絶対にさせない!!」
今までの手加減していた一撃とは違い、意識を刈り取るだけの威力にまで高めて、一気に踏み込んで叩き込む。
「遠距離ばかりでは懐に潜られた時に対応できませんわよ」
倒れ込む彼女を抱きとめ、再び雷光をその身に受ける。意識を失う直前に出せるだけ出したようですね。
「その根性だけは認めてあげましょう。ですが、独りよがりな貴方をカカロット様の側に置くわけには参りませんわ」
結界をすり抜けるように気配が3つ増える。1つはカカロット様で残りの2つは家の側にまで来ていた気配。
「うわちゃぁ〜、朱乃様大丈夫ッスか?」
「ふむ、軽傷とは言えんが致命傷でもないな」
金髪ゴスロリでちょっと変わった喋り方、青
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