ハイスクールD×D 斉天大聖
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知り合いの堕天使の気配が合ったから、金髪と青髪の二人に出会っても争わないでほしい」
「はい。信じてますから」
そう言ってレイヴェルがリビングから出ていく。信じてるって浮気するなでいいのか?まあ、スタイルでは完全に負けてるからな。まあ、朱乃ちゃんは昔のイメージのほうが強いからそういう気持ちにはならない。
「さて、改めてだけど久しぶり、朱乃ちゃん」
「……本当にお久しぶりですね」
朱乃ちゃんが平静を装えたのはそこまでだった。ボロボロと涙をこぼし、オレに抱きついてきた。
「ずっと、ずっと、お礼を言いたかった、謝りたかった!!」
「うん」
「お母様を助けてくれてありがとうって!!」
「うん」
「私の所為で迷惑をかけてごめんなさいって!!」
「うん」
「どうして、どうして何も言わずにどこかに行っちゃったの!!」
う〜む、朱乃ちゃんになら話しても良いか。殆ど知っているのはじっちゃんだけである程度知っているのがアザゼルとその周りだけのはずだ。
「……朱乃ちゃんはオレのことをどれだけ知っている?そうだな、例えばオレの実の父、生まれ故郷、そして種族。どこまで知っている?」
「それは」
「オレの実の父はバーダック、生まれは惑星ベジータ、そして種族はサイヤ人。簡単に言えば、オレは宇宙人というわけだ。それもとてつもなく科学の発達している宇宙人だ。成長に伴い刷り込まれていた知識が蘇ってきた。その中に、目覚めさせちゃいけない力についての知識もあった。それが覚醒しそうになったから皆の元から離れた」
あの頃は本気で道に悩んでいた。力を持て余す未来に怯えていた。それを闘戦勝仏のじっちゃんが救ってくれた。だから、今のオレに自分に対する迷いは無い。
「それからはあてもなく彷徨って、闘戦勝仏様に拾っていただいて、心を救っていただいた。オレに出来るお礼は斉天大聖を継ぐのを嫌がる兄弟子に代わり、斉天大聖を継ぐことだと思った。それまでは、他のことに関わるつもりはなかった」
「じゃあ、あの子は何なのよ!!」
「レイヴェル・フェニックス。斉天大聖への修行の途中で出会った。拉致監禁されていて強姦未遂なところを助けた。そこからの付き合いだ。それから兄のライザーは悪友みたいなものだな」
「そんなことを聞いてるんじゃない!!婚約者ってどういうことなのよ!!」
「フェニックス卿に気に入られたのもあるし、闘戦勝仏様が乗り気であったのもある。だが最終的にはお互いに惹かれたから、違うな、受け入れて貰えたからだな」
惹かれてはいた。だが、一緒になることに抵抗があった。オレがサイヤ人の血を引く以上、ここで絶やすべきでは無いのかと。悩んでばかりの人生だなと思い返しながらそれでもはっきりと言葉に
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