ハイスクールD×D 斉天大聖
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ぐつもりはないと戦闘関連以外は適当にやっていた上に、早々とどこかへと旅立っていった。あんな中途半端な強さで何がしたいのか分からない。闘戦勝仏のじっちゃんに拾われた頃のオレよりも弱いのに。
闘戦勝仏のじっちゃんの教えと亀仙流の教えを忠実に守り、ドラゴンボールで悟空の師匠として教えを授けた各師匠たちの言葉を思い出しながら体のキレを鋭くしていく。飽きっぽい上に忘れっぽい悟空とは異なり、元は勤勉で変態な日本人の精神を持つオレにとって一度染み付かせた教えは簡単には離れない。
だからこそだろう。超サイヤ人よりも先に身勝手の極意の方に覚醒した。武天老師様、カリン様、ピッコロ神様、界王様、じっちゃんの、武闘家の教えは最終的に身勝手の極意へと辿り着く物だったのだ。正確に言えば武闘家の目指す先は身勝手の極意へと繋がっているのだ。
暴走の危険がある超サイヤ人よりは身勝手の極意の方が個人的には合っていたし、何より身勝手の極意に覚醒して分かったことは、身勝手の極意自体に戦闘力を向上させるような能力はない。無駄を完全に省くことで戦闘力が上がっているように見えるだけなのだ。それと同時に無駄というのは人生にとって重要なことなのだとも理解させられた。
無駄がないというのはつまらないのだ。正の感情も負の感情も全く生まれない。感情が一番の無駄として省かれているのだ。つまり、悟空の目覚めた身勝手の極意は道半ば、それより先にたどり着いてしまったのだろう。だから戦闘中にしか発動させないことを決めた。あと、解除後に荒れた。荒れる前にじっちゃんに謝ってから1週間ほど荒れに荒れた。
暴飲暴食に分身の術を使った自分との全力スパーリング、意味もなく寝続けたり、認識阻害の結界を張っての全力での舞空術などなど。無駄な行為ばっかり行い、精神をなんとか戻す。驚くことに性欲だけは全く沸かなかった。沸いたら沸いたで問題だったけどな。たぶん、まだ少年期だったからだろう。
落ち着いて帰る途中に女の子が変態にアレな感じに襲われそうになっていたので助けた。そのまま放置しようとしたら帰り方がわからないと言われてしまった。話を聞くと悪魔で、今まで冥界で暮らしていて人間界に来たことがない。人間界にも領地というか、縄張りがあるけど、それがどこかも知らない。仕方なく連れて帰ったらじっちゃんにからかわれた。
まあ、すぐに真面目な顔に戻って彼女、レイヴェルの家、フェニックス家に渡りを付けてくれたので次の日には家族の元に返しに行った。そこでフェニックス家の三男に絡まれたけど、本当に一瞬だけだが身勝手の極意を使い、軽い一撃で沈めておいた。再生できるそうだが、再生が始まらずに苦しそうにしていた。頭は拳で撃ち抜かれたと幻痛を生み出し、身体は無事という状態による結果だ。何より幻痛というのがポイントだ。自傷行為で再
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