暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第199話「集う者達」
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トにやった事があるディバイドエナジーと同じ類の魔法だ。

「……帝君?いつの間に……」

「あー、言い出すタイミングがなかったんだが、この前のあいつとの戦いでな」

 どういう事なのかと、司が帝に問い質す。
 しかし、帝が答える途中で、先にアロンダイトに変化が訪れた。





『―――お久しぶりです。ユーリ』

 声が発せられると同時に、アロンダイトから光の玉が現れ、人の姿を形作る。

「ッ……!サーラ……!」

「……言ったでしょう?“必ず貴女の下へ戻る”と」

 御伽噺において、“最強の騎士”と謳われたサーラ・ラクレスが、今ここに復活した。
 その事に、ユーリは感極まってサーラに抱き着く。

「また会えました……!」

「はい。……貴女も、息災なようで」

 サーラも抱き締め返し、ここに感動の再会となった。

「……まぁ、つまりだ。ずっとあのデバイスの中にいたんだよ」

「そっか。記憶が戻った今なら覚えがあるよ。当時は三人がかりでも敵わなかったユーリちゃんに、一人で戦える程の強さを持っていたっけ?」

「知っているのか?」

 その一方で、邪魔しないようにサーラについて帝が軽く説明する。
 直接会った訳ではないが、映像越しに司はサーラを知っていたので、すぐに理解した。

「当時の帝君は気絶してたけど、私は一応ね……」

「……にしても、やっぱ“原作”と全然違うな……」

 普通に違うと理解しているとはいえ、やはり明確な違いを見せられ、帝は呟くようにそんな感想を漏らしていた。

「でも、私もあの人についてよく知らないんだよね」

「……俺もだ。少し話しただけだったしな」

 サーラについて、司も帝も大して知らない。
 司は映像越しにユーリと戦っている所を、帝はアロンダイトに魂を入れていた事は知っていたが、他はまるで知らないのだ。

「それについては、私が説明しましょう。当人達は、再会でそれどころじゃないようですしね」

「わっ、シュテルちゃん」

 そこへ、シュテルがやってきて説明してくれる。
 どうやら、司や帝だけでなく、なのは達も気にしていたようで、皆集まっていた。

「ユーリは遥か昔……貴女達の時代から見て1000年以上前に存在した国の王女でした。彼女、サーラ・ラクレスはそんなユーリの騎士だったのです」

「……って事は、ガチの王族なのか!?ユーリは!」

「さっきの自己紹介でも言っていたようだけど……」

「まぁ、そうなりますね。尤も、ユーリは自他共に認める程に性格が王族に向いていませんが……だからこそ、サーラは騎士として慕っていたようです」

 まさかの由緒正しい王族だと知り、帝は驚く。
 一応自己紹介の時にも
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