猫娘と回想、I・アイランド編
NO.103 回想《8》 レセプション・パーティー
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ー! ビューティフォー!」
「ぐへへー……あざといじゃねーかよ、緑谷ぁ〜〜〜……ッ!!」
飯田はあまりの威力に意識を飛ばしていて、轟はクールに装いながらも胸は熱く燃え上がっていて、上鳴は声高らかに叫んでいて、最後に峰田はいやらしくよだれを垂らしながらも出久の頭から足までをじっくりねっとりと目に焼き付けていた。
そんな男連中に対して、女子連中はと言うと、
「「「これだから男子は……」」」
と口を揃えて言っていたり。
メリッサもさすがに同じ気持ちだが、口には出さずに苦笑いだけで済ませた。
当の出久はというと、
「あれ……? やっぱり変だったのかな……?」
と、かなり鈍い反応をしていて、耳郎がそんな出久の肩に手を置いて、
「緑谷はそのまんまの純粋なままでいてよ……」
「え? う、うん……。うん?」
返事はすれど、途中で訳が分からなかったために首を傾げるだけに留まった。
…………ちなみに、爆豪と切島は道に迷ったのか、どこともしれない通路を歩いていた。
「…………おい、切島。本当にこっちで合ってんのか……?」
「た、多分あってると思うんだが、あれ〜? どっかで道を間違えたか……?」
と、普段からは考えられないほどに迷子な事になっていた。
爆豪は出久のドレス姿が見れるかもしれないという考えで来たというのに、切島の案内が適当で当てが外れてイライラしているのであった。
まぁ、見れていたとしても飯田以上に意識を飛ばしてしまい固まることは必須であろうが……。
そんな出久達をよそにすでに始まっているレセプション・パーティーではオールマイトがせっかく来ているというのに目立たせないと駄目だろうという計らいで壇上に立たされていた。
「(うーむ……結局いい考えは浮かばずにここまで来てしまった。もしかしたら、もうすでに手遅れかもしれないというのに、呑気に挨拶をしていていいのか……?)」
今か今かと迫ってきている魔の手に、オールマイトはすでに手遅れ感を味わいながらも、表向きは挨拶をしていた。
そんなときに、ついに魔の手が降りかかった。
突如として緊急放送が入る。
『I・アイランド管理システムよりお知らせします。警備システムにより、I・エキスポエリアに爆発物が仕掛けられたという情報を入手しました』
その知らせは瞬く間にI・アイランド中に放送されて、一般客として来ていた他の1−Aの生徒達は他の一般客達とともに避難を開始していた。
そしてレセプション・パーティー会場では、数人の警備員とは似ても似つかない戦闘服の集団が会場内に入ってくる。
そして顔に傷のある男が喋り出した。
「そういうわけだ……。警備システムが俺達が握
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