暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第57話:Sniper
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ジショットの攻撃範囲を限界まで絞り込んでチャージショットの威力と射程を上げていく。
残るはシュリンプァーの頭部を的確に射抜くのみだが、これはあまりに厳し過ぎる。
少しでも狙いが狂えばターゲットを外し、下手をしたら人質に当たる可能性も無くはない。
エックスはシュリンプァーの僅かな動きや隙も見逃さないように極限まで神経を研ぎ澄ませた。
「ひゃーはっはっはっ!!死んだぁ死んだぁ!!おっ死んだぁ〜!!」
砲弾を何度も撃ち込まれたことで火の海と化した街を見ながらシュリンプァーは大笑した。
「そ…んな…あっ!?」
愕然としていた女性だが、シュリンプァーに髪を切られたことで正気に返る。
「さあ!!セレモニーだ!!お前からか!?お前か?いーや!俺の鋏ならてめえら纏めて真っ二つだ…」
シュリンプァーが鋏を振るおうとした直前に一筋の閃光かシュリンプァーの頭部を貫いた。
「ん?成ぁ〜る程」
頭部を貫かれたシュリンプァーは閃光が放たれた方向を見遣るとそこにいたエックスに納得したような表情を浮かべた。
「ひっ、ひひひひ…ひゃーははははっ!!…逃げたんじゃなかった訳かい…低い所からじゃ人質に当たるからなぁ…たった1つの死角は“真上”だもなぁ…」
そのまま機能停止したシュリンプァーは海に落下し、海中で爆発を起こした。
「ふう…」
精神的な疲労でエックスは仰向けに倒れ、爆発の水しぶきによって出来た虹に笑みを浮かべた。
ゼロからも通信が来て、怪我人はいたが死者は奇跡的に出なかったのが救いだった。
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