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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第56話:Berserker
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台が視界に入ると、エックスはバスターを構える。
「実装されていてくれ!!パラスティックボム!!」
砲台が実装されていることを願いながらホーネックの特殊武器であるパラスティックボムを発射する。
どうやら実装されていたようで、爆弾の爆発によって誘爆を起こした。
「砲台の実弾を誘爆させて激流を作りやがったーっ!!」
両者共に吹き飛ばされるが、何とかエックスはシュリンプァーの鋏から脱出出来た。
「実弾の装備が早過ぎたな」
「よくも俺の戦艦に傷を付けてくれたな〜!!」
「お前は罪のない者達を殺していただろう!!」
戦艦を傷付けられたことに怒るシュリンプァーだが、エックスもまた罪のない者を殺してきたシュリンプァーに怒る。
「当ー然!!!俺はその為に造られたんだーっ!!」
「その考えが間違ってるんだ!!だから廃棄されるんだ!!」
バスターを構えてチャージショットを撃とうとするが、フルチャージにも関わらずに通常のショットが放たれた。
「っ!しまった、バスターに水中戦用の調整が…!!」
「準備不足だな!!まあ、水中じゃ構えるにも時間を食う!!フルチャージでも軽く避けられるけどなぁっ!!」
「ぐああああっ!!」
「そ〜れ!!反撃しねぇのか〜っ!!」
鋏で突かれ、仰け反るエックスにシュリンプァーは尻尾を叩き付けて吹き飛ばして壁に激突させた。
頭から激突したエックスにシュリンプァーは鋏を構えてエックスに襲いかかる。
「これでお開きにしてやらぁ〜っ!!」
鋏が当たる直前に体を動かしてかわすと、鋏が壁に減り込む。
「まだ終わるわけにはいかないんだ」
「てめえ、ちょっと生意気だぜぇ〜っ!!!」
「このままやられてたまるか!!今の俺に必要なのは水中での機動力!!ならばまだ手はある!!」
エックスは泳いで破壊されたフロッグの元に向かい、近くにある物を持ち上げる。
「今更そんなスクラップに何が出来る!!纏めて斬り刻んでやる!!」
「それはどうかな?確かにフロッグは使えないが…これならまだ使えるぞ!!」
フロッグの特徴と呼べるハイパワーエンジンを起動させ、それに乗ることでエックスは水中での機動力を確保する。
「それはフロッグのエンジンか!?」
「そうだ。ライドアーマーを水中でも運用出来るようにする為のハイパワーエンジンだ!!これでバランスも機動力も補える!!」
「付け焼き刃ぁ〜っ!!!」
エックスに向けて鋏を発射するものの、エックスはエンジンを動かすことで方向を変えて回避する。
「シュリンプァー!お前の攻撃は見切った!!今度はこちらの番だ!!」
エンジンを噴かしてエックスはシュリンプァーに接近する。
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