暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第55話:Return
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
って生き続けなければならない…でも怖がらなくて良いの。私が君の傍にいるよ。私がずっと君の傍に…さあ、行こう…私が君を守ってあげるから…」

「俺は…あそこへは戻れない…俺の進むべき道は修羅の道…身も心も修羅に…鬼になるだけ…」

「大丈夫だよエックス…怖がらないで…私は君の味方…に…?」

エックスにバスターを向けられるのと同時にルインの体に風穴が開いた。

「エックス…何を…!?」

「それがお前の手だったのか…甘い愛を見せて心に出来た隙に付け込む…卑怯この上ないぞ!!」

「…………」

体を貫かれたルインはふらつきながら険しい表情でエックスを睨む。

「確かに俺は修羅の道を歩んでいる。しかし俺は鬼にはならない。俺の大事な仲間が俺の心を支えてくれる!!例え一緒に戦えなくても本物のルインも俺の心を支えてくれる。だから俺は絶対に…鬼にはならない!!」

「……クククッ、流石だなエックス。わざと寄生されることでこちらの手の内を暴くとはな」

ルインの姿をしたものが、冷酷な笑みを浮かべて本当の姿を見せ始めた。

「そうか、貴様が…貴様が裏についていたのか…シグマーーーッ!!!」

セカンドアーマーを装着し、チャージショットをシグマに直撃させる。

それは現実の世界にも反映され、建物からチャージショットが壁を貫いて飛び出した。

それを見たホーネック達は戦いの最中であることを忘れて固まる。

「ククク…」

「ふはははは…」

突如笑い出すヴァジュリーラFFとマンダレーラBBだが、ホーネック達の視線は吹き飛ばされた建物から目を離せない。

「その目…貴様らにも分かっているはずだがな…」

「お主達の英雄は“ワーム”に取り憑かれ、暴走した挙げ句に…」

「「自滅した!!!」」

その言葉にゼロは鼻で笑う。

「フンッ、電子頭脳も虫だからそんな寝惚けたことしか言えないのか?分かるんだよ…あんな粗悪チップ如きでは抑え切れない。地獄を見て来たことで叩き上げられたあいつの心はな!!」

そして姿を現したエックスは既にバスターのチャージを終えており、何時でもチャージショットを撃てる状態である。

「俺は…鬼にはならない!例え修羅の道に身を落とすことになってもだ!!」

渾身のチャージショットが放たれ、そのままヴァジュリーラFFに向かっていく。

「お前程度の攻撃が通用するとでも…いや…このパワーは…?」

尋常ではないエネルギーを感知したヴァジュリーラFFは危機感を抱いて盾を構えるものの、エックスのチャージショットは盾ごとヴァジュリーラFFの左腕を粉砕した。

「な…っ(これがエックスの真の“力”か…)」

「帰ってドップラーに伝えろ。例えお前の後ろに誰がいても
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ