暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第54話:Parasite
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なチップ如き、エックスの“良心”っつうワクチンに掛かればイチコロじゃい!!」

その言葉にゼロは足を止める。

「俺が今…信じるもの…か…(そうだな…エックスは俺を信じてくれた。なら今度は俺が信じる番か…)エックス!!負けるんじゃないぞ!!」

「う…ぐぐ…」

「頑張れエックス!!頑張るんじゃあ!!」

寄生チップの洗脳に必死に抗うエックスにゼロとケインは叫ぶ。

「(エックスがチップ一匹でこんなに苦しむなんて…しかし、その気になればこいつらは何時だって俺達に寄生出来たはずだ…なのに何故今になって……まさか!?)」

嫌な予感を感じたゼロはチャージショットで壁に穴を開けると外に向かう。

「なっ!?これは…ハンターベースが火の海になっているだと!?」

あまりの惨状に驚愕するゼロだが、元凶であろう2体のレプリロイドが姿を現した。

「ワーム数匹で大あらわだな。我らの侵入にエースが全く気付かなかったとはな。あの寄生チップ“ワーム”は取り憑いた相手を凶暴化し、その能力を大幅にアップさせる。そしてそのチップは我らの素体となっているのだ。」

侵入者の片割れの手が変化し、エックス達に取り憑いたチップを集めたような状態になり、次の瞬間にら元に戻った。

「そう言えば自己紹介をしてなかったな。我が名はナイトメアポリスのヴァジュリーラFF」

「同じくマンダレーラBB!!」

細身で標準サイズのレプリロイドと大型のレプリロイドがそれぞれの名を名乗る。

「ナイトメアポリス?悪夢警察とは面白い芸名だな。爺、エックスを任せたぜ。俺は奴らを倒してエックスの悪夢を覚まさせてもらう!!アースクラッシュの一撃で沈めてやるぜ!!」

まずはマンダレーラBBに狙いを定め、アースクラッシュのエネルギーを纏わせた拳を叩き込もうとするが、マンダレーラBBに容易く掌で受け止められた。

「勝ちを急ぎおって、実力差を考えてみろ」

「うわあっ!?」

マンダレーラBBはゼロを地面に叩き付けると、勢い良く放り投げて建物に叩き付ける。

「(待っていろエックス…こいつらを倒して少しは楽にしてやる…)」

ゼロは2対1と言う絶望的な状況の中、エックスを信じて戦い続ける。

そしてエックスの意識は夢の中の、争いの無い平和なシティ・アーベルの花畑の真ん中に静かに佇んでいた。

「ここは…シティ・アーベル?でも、どうして?」

『ここはあなたが苦しい戦いの末、成就した理想郷なのです』

何故か心に響くような声にエックスは納得したように口を開いた。

「そうか…俺の戦いは…終わったのか…」

一方、現実の世界ではケインがエックスに取り憑いたワームの活動を抑えることに成功していた。

「ふぃ〜やっと小
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