暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第53話:Conscience
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ローによって燃え、森は火事となってしまう。

そして広い場所に出たエックスとタイガードだが、エックスはダメージのせいか膝を着いてしまう。

「あ…ぐう…殺す…殺す。殺す!!」

ビームクローがエックスを貫いた次の瞬間、雨雲で太陽が隠され、豪雨が降り注ぐ。

「雨…豪雨!?」

「狙い…通りだ…!!」

エックスは狙い通りとなったことに笑みを浮かべるとセイバーで雨に気を取られたタイガードの右腕を斬り落とす。

「ビームクローが消えた…っ!!」

「そうだ、お前が起こした山火事によって反応した自動天候チェンジャーがお前の武器エネルギー源である太陽光を覆い隠し、遮断したんだ。」

「まだ牙ある!!」

エックスに飛び掛かろうとしたタイガードだが、ぬかるんだ地面に足を取られて転んでしまう。

「濡れた地面はお前の自慢の機動力も奪ったんだ。もう終わりだタイガード。罪を償うんだ」

バスターを向けながらタイガードに罪を償うように訴えるエックスだが、タイガードは聞く耳持たずに尾の先端から光弾を発射してくる。

「まだそんな武器が残っていたのか!?止めろ!!これ以上しても何にもならない!!」

「殺す…殺す…人間を…その味方を…!!」

「タイガード…くそおっ!!!」

豪雨が終われば一気に不利になるエックスは断腸の思いでチャージショットを放った。

タイガードの光弾はチャージショットに伴われたエネルギー弾に弾かれ、そのままタイガードに直撃し、直撃を受けたタイガードは力なく倒れた。

「タイガード…」

倒れたタイガードを無念そうに見つめるエックスだが、次の瞬間にまた雄叫びが響き渡る。

「また…?タイガードに指令を送っている奴が何処かにいるのか?」

「それは違うぞエックス」

「え?ゼロ!?怪我は大丈夫なのか!?それと…その抱いている虎と後ろの虎達は?」

振り返った先には雌の虎を抱き、後ろに虎の大群を連れたゼロの姿があった。

「ダメージは自己修復で何とかなった。どうやら彼女とこの虎達はタイガードと縁があるようだ」

ゼロが抱いていた雌虎をタイガードの近くに下ろすとエックスに事情を説明する。

「エックスがタイガードを追い掛けた後に、この虎達に囲まれてな。敵意は感じられないから連れていかれるままについていったんだ。そして彼女達の住み処らしき洞窟に着いた。そして怪我をしていた彼女が訴えるように吠えていた。恐らく密猟者の人間に撃たれたんだろう。酷い怪我だった。」

「それじゃあ、あの雄叫びは彼女だったのか…」

「そうだ。支部に連絡を入れて医療用具を転送してもらって彼女の手当てをしてやるとフラフラと外へ行こうとしていたから俺がここまで運んできた訳だ」

「そ
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