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レーヴァティン
第九十五話 中央部その一

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               第九十五話  中央部
 久志はローマから半島の中央部を掌握することにした、そして既にだった。
「もうテルエやチビタベッキアは手に入れたな」
「リエチもね」
 剛はこの街の名前も出した、今十三人は護民官の執務室において半島の地図を拡げながら話をしているのだ。
「降ってくれたよ」
「もうコルノ山の方までいったな」
「うん、じゃあね」
「よし、山を越えてな」
 久志はそのコルノ山を見つつ述べた。
「一気に対岸まで出るか」
「じゃあアンコナとペスカラかな」
「この二つの街までな」
「進出するんだね」
「この二つの街までいくとな」 
 アンコナとペスカラ、久志は地図上にあるこの二つの街を見つつ述べた。
「もうな」
「それでだね」
「ああ、もうな」
 それこそというのだ。
「中央部の掌握は成るな、よし」
「それならだね」
「軍勢をそっちに向けてな」
 コルノ山を越えてアンコナとペスカラまでというのだ。
「使者もな」
「送っていくね」
「ああ、降ってくれたらな」
 使者を送ってその話を聞いてだ。
「それならそれでな」
「いいってことで」
「ああ、そのうえでな」
 さらにと言うのだった。
「東に向かっていくぜ」
「本当にまずは中央部だね」
「そこを統一だよ、それとな」
「それと?」
「島も問題だな」
 半島の周りのそちらもというのだ。
「シチリアとかコルシカとかな」
「あとマルタやサルディニアだね」
「そうした島もな」
 当然として、というのだ。
「手に入れるけれどな」
「問題はだね」
「ああ、何時どうして手に入れるかだよ」
 このことが問題だというのだ。
「島々もな」
「そこも考えていかないとね」
「とりあえずはな」
「やっぱり中央部だね」
「半島のそこを掌握だな、それから南北どちらかに進んで」
 そしてというのだ。
「どっちかを掌握してな」
「それから島もだね」
「ああ、残る方角とな」
 南北のうち掌握していない方と、というのだ。
「島々な」
「どちらかだね」
「島は湖軍を使うか」
「それだよ、シチリアだってな」
 半島から見える様なその島もとだ、芳直は長靴の形をした半島の先にあるその石の様な島を見て話した。
「島なんだよ」
「そのことは変わらないからな」
「陸続きじゃないからな」
「だからどうにかするにはな」
「湖軍が必要だな」
「絶対にな、だからな」
「今から湖軍を整えていてか」
「俺っちも正解だと思うぜ」
 まさにとだ、芳直は久志に話した。
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