第四十九話 合格してからその二十七
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「本当の何処かの教会に養子さんに入らせてもらえばいいわ」
「お婿さんにですか」
「ええ、お婿さんでもいいし」
こちらで教会入る人もいるからあえてお話しました。
「教会長さんに相応しいものを備えてね」
「そこは努力してですね」
「おみちのことを勉強してね」
「このままですね」
「そうしてね」
阿波野君にお話しました。
「頑張ってね」
「そうさせてもらいます、是非」
「ええ、教会を継がせてもらおうと思うなんて」
私は阿波野君をこれまでとは違う目で見ている気がしました、それで阿波野君に南の礼拝堂の前でかんろだいに二人でお辞儀をしてから言いました。
「阿波野君違うわね」
「おみちへの考えがですか」
「ええ、何かと大変よ。教会長さんは」
「色々とやることが多くてですね」
「ええ、それでもならせてもらいたいのね」
「そう思いました、高校に入ってから」
それからというのです。
「本当に」
「そうなのね」
「はい、変わってです」
そしてというのです。
「今みたいになりました」
「おぢばの雰囲気に影響を受けたのかしら」
「そうなりますね、特に」
「特に?」
「ある人の影響を受けまして」
私の方を笑って見て言ってきました。
「それでなんです」
「その人が誰か気になるけれど」
それでもです、阿波野君をおみちに熱くさせてくれたならです。
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