第百十九話
[8]前話 [2]次話
第百十九話 話の後で
小田切君は博士と話した日の夜だった、トレーニングと入浴を終えてタロとライゾウに対して言った。
「今日はここに泊まるよ」
「そうするんだ」
「それで休むのかよ」
「うん、これからここでじっくりと飲むからね」
それでというのだ。
「そうするよ」
「小田切さん結構ここに泊まるよな」
ライゾウは小田切君が座ってテーブルの上に座っている、タロは下に寝そべっている。そしてその上から小田切君に言うのだった。
「飲む時とか」
「うん、結構居心地いいからね」
「だからかよ」
「起きたらすぐに仕事にかかれるし」
このこともあってというのだ。
「博士も何も言わないし」
「博士って小悪党は殺すけれど基本寛容だからね」
タロも小田切君に話した。
「小田切さんにも言わないね」
「基本傍にいればいいからね」
それが博士の助手の仕事だ。
「雑用とか突っ込みしれたらいいから」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「本当に無茶苦茶な人だけれど」
「軍隊に喧嘩も売るしね」
「危険な兵器の開発もするし」
大量破壊兵器の開発と製造は小悪党の虐殺と彼等への生体実験と並ぶ博士の趣味だ、尚博士が二百億年の間に殺した者の数は二億人に至る。
「とんでもない人だけれどね」
「それでもだね」
「うん、僕達には何も言わないから」
「給料も高いし」
「福利厚生もしっかりしてるから」
実は博士は雇い主としてはホワイトなのだ。
「いいんだよね」
「そうだよね」
「雇われる側ではね、それで今日はね」
小田切君は二匹にあらためて話した。
「飲んでそしてね」
「ここに泊まるんだな」
「そうするのね」
「そうしてね」
そしてと言うのだった。
「ここで寝るから」
「ああ、じゃあな」
「ゆっくりと休もうね」
ライゾウとタロは小田切君に応えた、そしてだった。
小田切君は酒と肴を出した、そのうえで飲み食いをはじめた。
第百十九話 完
2019・1・2
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ