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オズのファイター大尉
第二幕その八
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「なくてね。世界樹は世界樹なんだ」
「だから色々な果物が実るんですね」
「そうなんだ、樹齢は何万年とも何十万年ともね」
「言われていて」
「それで凄く大きくて高くて」
 それこそ雲にまで届く位です。
「面白い木だから行くといいよ」
「そう聞くと余計に楽しみになりました」
「君達はこれまで色々なところを旅してきたけれど」
 ジャックも言ってきました。
「その中でもね」
「うん、世界樹はだね」
「面白い場所の一つだよ」
「お空も行って海も行ってきたけれど」
「そうした場所と同じ位にね」
「いい場所なんだね」
「そうだよ、だから行ったら」 
 それでというのです。
「とてもいい経験になるよ」
「ううん、じゃあ今すぐに行きたいけれど」
「道中長いから。その道中もね」
 そちらもというのです。
「楽しんでね」
「そうしていけばいいんだ」
「うん、焦る必要はないから」
 その心配は全くないというのです。
「ゆっくり行こうね」
「それじゃあ」
 神宝はジャックの言葉にも頷きました、そうして皆で冒険の旅を続けていくのでした。そうしてです。
 お昼になると御飯を食べます、ドロシーがこのお昼に出したお料理はお蕎麦でした。日本のざるそばです。
 そのお蕎麦を食べつつです、ドロシーはこんなことを言いました。
「凄くヘルシーよね、お蕎麦って」
「うん、食べやすいしね」
 トトがドロシーに答えます。
「味もあっさりしていて」
「おつゆに漬けて食べるけれど」
 ドロシーの右手にはお箸、左手にはそのおつゆが入っているお碗があります。湯呑に似た形のそばつゆを入れる為のお碗です。
「つるつるとね」
「どんどん食べられてね」
「とてもいいわね」
「そうだよね」
「最初このお蕎麦を食べた時は」
 ドロシーはこの時のこともお話します。
「とても不思議なヌードルって思ったわ」
「パスタみたいだって思ったら」
「また違って」
「それでも凄く食べやすくて美味しくて」
「すぐに大好きになったわ」
「そうだよね」
「天婦羅とも合いますし」
 ジョージが言ってきました、見ればお蕎麦以外に海老や烏賊、薩摩芋や蓮根等の天婦羅もあります。
「余計に食べやすいんですよね」
「おつゆの中の薬味も」
 カルロスはそばつゆの中の葱や紅葉おろし、生姜を見ています。
「いいですよね」
「山葵を少し入れて」
 ナターシャは実際にそうしています。
「そうすると素敵な辛さになって余計に」
「ざるそばのコシと風味はとてもいいから」
 恵梨香もにこりとして食べています。
「幾らでも食べられそう」
「どんどん食べてね、おかわりもあるから」
 ドロシーは子供達にも言います、見れば大尉達も皆と一緒にお蕎麦や天婦羅を出してい
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