37部分:三十七.朝夕
[8]前話 [2]次話
三十七.朝夕
三十七.朝夕
いつもはこれといって何もせずに馴れ合っているだけの人達がふとある時に私に気遣いをしてくれて初々しい様子をしてくれるのを見ますと今更そんなよそよそしくしなくてもなどと言う人もいますがそれでも何か神妙な感じがしまして気遣いができる人に感じられます。
また、普段はあまり仲が良くなく疎遠と言ってもいい人がその場の雰囲気になじんで馴れ馴れしいことを言ってくれることもまた気が利いていていい感じがします。
こうした何でもないようなことでありましてもそこに何かがあるものです。普段とは違う気遣いをここぞという時に見せてくれる、このことは非常に趣きがあるものです。普段は確かに何でもないのですがそれでもここぞという時にはそれを変えて接してくれる、これは見ていても感じてもとても気持ちのいいものです。確かに裏表があったり相手が強いと見たり弱いと見て態度をあからさまに卑屈にしたり傲慢にしたりするのは人間として最低でありまた日和見も見ていて実に心悪いものであります。ですがそれとは違い気遣いをしてあえてその態度を礼儀正しいものに変えてくれる。これは実に心地よいものであります。悪い意味ではなく良い意味において態度を変えてくれる。この気遣いを見た時感じた時はどれだけ快いものであるか。このことを今ここに書き残させて頂きます。
朝夕 完
2009・5・23
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ