第四十九話 合格してからその二十六
[8]前話 [2]次話
「お家でも勉強して」
「学校の授業でもやるしね」
「最初こんなのあるんだって驚きました」
「あれはね」
何も知らない人から見ればです。
「びっくりするわよね」
「こんなのあるんだって」
「天理教独特なのよね」
「そうです、ですから」
「驚いたのね、阿波野君も」
「子供の時に最初に見て」
もうそろそろ南の礼拝堂の前に来るところで言いました。
「こんなのあるんだって」
「思ったのね」
「はい、それで今はです」
「ておどりもなのね」
「勉強してます」
実際に踊ってというのです。
「そうしています」
「何か阿波野君のおみちへの熱さは」
心から思いました。
「桁が違うわね」
「違いますか?」
「ええ、教会の子より凄いわよ」
私よりもずっと、と思いました。
「このままいったら本当にね」
「いい教会長さんにもですか」
「なれるわ、やっぱり高校を卒業したら」
「はい、大学でも勉強させてもらって」
天理大学でというのです、このことも凄く熱いというか真面目というかです。普通のお家の子には思えないです。
「大学を出ましたら」
「講習もなのね」
「受けさせてもらいたいです」
「それで本当に教会長さんになるの」
「目指したいですね」
「そうなのね、そこまで熱いと」
私はこうも思いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ