第二幕その五
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「ハンバーガーにフライドチキン、あと南瓜のポタージュにポテトサラダかしら」
「あっ、いいですね」
「ハンバーガーですか」
「じゃあそれをお願いします」
「ポタージュにサラダもあるんですね」
「フライドチキンも」
「飲みものはコーラね」
こちらのお話もするドロシーでした。
「これで完璧ね」
「アメリカですね」
神宝はドロシーが食べようと提案したメニューに笑顔で言いました。
「いい感じですね」
「全部私が好きなものよ」
「ハンバーガーもフライドチキンも」
「ポタージュもポテトサラダもね。あとデザートは」
こちらのお話もするドロシーでした。
「プルーンのパイとコーヒーね」
「その組み合わせですか」
「ええ、これでどうかしら」
「それもアメリカで」
「いいかしら」
「ドロシーさんらしいですね」
「神宝達も好きでしょ」
「はい」
実際にと答えるのでした。
「本当に」
「じゃあね」
「今からですね」
「一緒に食べましょう」
「わかりました」
こうしてです、皆はドロシーがお話したまさにアメリカと言うべき食べものを食べて飲むことになりました。
そしてその中でオズマは大きなハンバーガーを両手に持って食べながらドロシーに対して言うのでした。
「おじさん達が造っているお酒だけれど」
「ワインよ」
「あのお酒よね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「エメラルドの都のワインは緑色でしょ」
エメラルドの都の色です。
「けれど今回はね」
「違う色のワインにするのね」
「そう、私達の世界のね」
本来のというのです。
「赤は赤、白は白、ロゼはロゼで」
「それぞれの色のままのなのね」
「ワインを造りたいってお話してて」
「実際に造られてるのね」
「そうなの」
「そうしたものも造られるから」
また言うオズマでした。
「オズの国では。だからなのね」
「おじさんとおばさんは今度はね」
「外の世界のワインを造られるのね」
「そうしてるの。オズの国の技術を使って」
科学と魔法が一緒にあるこの技術をというのです。
「そしてね」
「外の世界のワインを造って」
「皆に食べてもらうの」
「そうなのね、面白そうね」
「おじさんは元々バーボンやウイスキーも飲んでいたけれど」
「ワインもなのね」
「時々だけれど飲んでいて」
カンサスにいた時のお話です、ヘンリーおじさんはお酒も飲んでいたのです。
「それで今も好きだから」
「飲まれていて」
「造ってもいるの。おばさんもお手伝いをしてね」
「それで今も」
「造っているのよ、そして造りはじめた時に魔法使いさんが言ってくれたのよ」
「世界樹の葉と世界樹の花を入れれば」
「それで味が凄くよくなるって」
そうお話してと
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