大・天・罰!戦慄する士郎くん!
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代わりに玉藻の前の声だけがする。
「勘弁ならねぇっ! この私の前で平然とハーレムを作らんとするそのふてぶてしさ! 大・天・罰を下さざるを得ねぇ間違いない!」
「あ、アビシャグ……? どうしたんだい?」
「問答無用! まずは金的っ! 次も金的っ! 懺悔しやがれ、コレがトドメの金的だ――!」
怒りを解き放った玉藻の前が躍動する。キレッキレなモーションで素早く回避の隙を与えない蹴りを放ったのである。ダビデと名乗った青年に。
うごぉ、と屠殺される豚のような悲鳴が上がった。瞬間、俺はぶわりと脂汗を吹き出す。緑髪の人ー! 死ぬな、死なないでくれー!
そんな男達の魂の声援を受けても、ダビデは股間を抑えて踞り、何も反応できない。そんな彼を尻目に玉藻の前は可愛らしく跳ね上がって喜んでいた。
「よし一夫多妻去勢拳、完成です! ハーレム展開なんて、神が許してもこの私が許しません!」
――その日、今度の特異点で特に緊張してしまう。玉藻の前の殺意にも似た波動に肝が潰れる。
あ、あれを食らわされたら死ぬぞ、俺……。
ともあれ、そうしてこの島で、俺達はダビデと合流したのだった。
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