大・天・罰!戦慄する士郎くん!
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かき混ぜ、これを更に別のあったかフライパンに投下。火加減は徹底して中火、ネギ塩のタレを適度に炒めレモン汁を投入。これが煮詰まればタレは完成し――ピッタシ鶏肉が焼き上がる。
皿を投影。消せば洗う必要なしな代物だ。投影は実際かなり便利である。
カリッカリに焼いた鶏肉をカットして、その上にタレをかけ、スライスしていたレモンを飾って完成。俺とアーチャーで手分けして投影しておいたフォークとナイフ、テーブルと椅子。そのテーブルの上に並べていく。アルトリアがごくりと生唾を呑んだ。
アルトリアの繊細な舌、オルタの好む雑味、ドレイクの時代では王家すら無理な豪華料理。皆満足俺満足。トドメはこれだ。ドイツ本場仕込みのジャーマンポテトと言えばギンギンに冷えたビールが無ければ画竜点睛に欠くというもの。なおドイツのビールは冷たくないので日本基準のビールだ。
これがあれば荒くれ者の海賊一発昇天俺成仏。酒! 飲まずにはいられない! ただし未成年のマシュはお預けである。是非もなし。オレンジのジュースで勘弁してくれ。
「実際問題、酒やら食材やら、よく持ってこれるな……」
「武器よりこっちの方が重要だからな。過酷な戦場には豊かな食事がなければ堪えられないだろ。で、アーチャーは出来たか」
「無論だ。貴様のレシピは横目で一瞥しただけで把握できた。ならば私はそれらに反発せず、調和し、しかし相乗効果を生むものを創るまで」
言って、エプロン装備のアーチャーも手慣れた動作でテーブルに品を並べていく。
こっ、これは!? 千切りにしたキュウリとタマネギ、ニンジンの上に刺身風に切ったローストビーフッ! 炒めたニンニクを肉の上に飾るニクさ……。やりおる。そして本格派のエビピラフで米好きに対応、更にパン好きの為にロールパンにハムマヨだと……ふ、ふふふ。見ただけで分かるレシピ。解析の魔術を舐めるなよ……それはそれとして俺に並ぶのはやはりこの男ぐらいか……!
長テーブルに就いた各々は、既に我慢の限界に達しようとしていた。というかドレイクの部下が多すぎて滅茶苦茶時間かかったし大変だったんですが。下手をしなくとも、アルケイデスと戦った時より余裕で時間を食っていた。
「それでは各々のやり方で、『いただきます』」
おう! いただきます! 待ってたぜ! そんな野太い声と可憐な声音に。同じ顔の男が二人、互いの健闘を讃えて熱い握手。さて俺達も食おうぜと、お互いの味を水面下で比べる。
ビールに肉に米にパン。野菜もちゃっかり入ってるニクい心意気。マシュとアルトリア、オルタが舌皷を打ち、もっきゅもっきゅと食べる姿に俺ほっこり。いい食べっぷりですわ。
クー・フーリンの傍に寄り、空になったジョッキへビールを注ぎ足す。
「お? わりぃな」
「構わんさ。いつもの大戦果、
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