四十六枚目
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
この学校の理事は悪魔だ。
それもグレモリーの息のかかった。
っていうか、サーゼクスが理事長だ。
生徒のデータくらい集められる。
サーゼクスに頼んで柊深瑠璃のデータを集め精査してみたが、特におかしな事はなかった。
俺達の二個上の学年で、女子ボクシング部のエース。
ただ、親元を離れてひとりで駒王町に引っ越してきたらしい。
「ふむ……」
そこで、レイナーレがロストで書斎に入ってきた。
「ご主人様。報告よ」
「ん? なんか進展あったの?」
「進展かはさておき、柊深瑠璃だっけ? あの子襲われてるわよ?」
「はぁ?」
カラワーナの居るポイントにロストで転移すると、真下で本当に柊深瑠璃が戦っていた。
相手は五体の蛇人間。
探査術式をかける。
「なんだ。ダークビーストじゃないか」
「「ダークビースト?」」
「ん? ああ、俺らの管轄じゃねぇもんなアレ……。
簡単に言えば、暴走してる人造生命体だ」
ダークビースト。
意思ある生命を契約によって従える使い魔ではなく、魔術師達が作ったミニオン(使い魔の人造生命体)が暴走した物だ。
若い魔導師が身の丈に会わない素材を使った時に生まれたり、後は魔術師が死んで残されたり、とかな。
「見たところ、下級だな。頑張れば中学生でも倒せるレベルだ」
柊深瑠璃は木刀でダークビーストと戦っている。
一撃で吹っ飛ぶが、すぐ戻ってくる。
「なるほど魔法少女云々は力が欲しかった訳だな」
「どうするんだご主人様」
「なーに。少し手を貸してやるだけで終わる」
アポートで、試作した魔装を呼び出す。
「さぁ、柊深瑠璃よ。手は貸してやろうじゃないか」
その魔装を、真下にぶん投げた。
side out
「ああっ! もうっ!!!何なんだお前ら!」
柊深瑠璃は木刀で気持ちの悪い蛇人間の頭をぶっ叩く。
「キシャァー!」
「キモいんだよォっ!」
ぶっ叩かれて怯んだ蛇人間の胴を薙ぐと、吹っ飛んだ。
「はぁ…はぁ……」
深瑠璃の周りには、倒れた蛇人間が五匹。
「さっさと引いてくれねぇかなぁ…」
倒れていた蛇人間のうち一匹が飛びかかる。
が、それを木刀のフルスイングで殴る。
蛇人間は塀に当たりズシャッと落ちた。
フルスイングしてスキだらけの深瑠璃に、もう一匹が飛びかかった。
「やばっ!?」
深瑠璃が思わず目をつぶった時だった。
ガキィン! という金属音。
深瑠璃が目を開けると、目の前で蛇人間が剣に貫かれていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ