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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第50話:Cocoon
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「放せエックス!この爺を叩き斬る!!」
「ひぃいいいっ!!何ちゅうことを〜、鬼じゃ鬼じゃ!あの世のルインも嘆いとるぞ〜っ!!」
「ああもう!こんな狭い場所で騒がないで下さいよ!!」
騒がしくも何とかエネルゲン水晶の鉱脈に到着したエックス達であった。
「エネルゲン水晶は全て採取されているな」
「うむ、用のない採掘場なのにとてつもないエネルギーがここで使用されちょる。見てみい、大都市1年分はあるのぉ〜。ここにゃあ何かあるぞい」
計測器を見ると確かにとてつもないエネルギーが使用されたことを計測器の針が示している。
「爺、お喋りはドップラーに会ってからにしろよ」
「ゼロ?お主、わしの目的を知っちょったんか?何時から…」
驚くケインにエックスはドップラーが此処にいると言うことに疑問符を浮かべる。
「ドップラーが此処にいるのかい?」
「爺はそう思ってるんだろ?使い道がないはずの鉱山には不似合いな莫大なエネルギー消費量。ここで何かを企んでいると考えるのが自然だろう」
「なるほど、こんな混乱時にそんなことをするのは…」
エックスは周囲に気を配りながらドップラーがここで何かを企んでいることに気付く。
「すまんの、迷惑はかけんからの」
「ああ、そうしてくれ」
「ゼロ…そんな言い方しなくても」
「ええってええって」
ゼロの素っ気ない言い方にエックスは何か言おうとするが、ケインに止められる。
そして上からいくつかの小石が落ち始め、僅かな音に気付いたエックスとゼロは気を引き締める。
「ゼロ…」
「ああ」
「ドップラー様のとこにゃあ、行かせんぞ〜!!」
天井を破って現れたのはサイ型レプリロイドの右腕のドリルでエネルゲン水晶採掘用としての業務に従事していたが、ドップラーにドッペルタウンに招待されたことでイレギュラー化してしまった…。
「スクリュー・マサイダーじゃ!!」
「そして奴の発言を考えると…」
「ここにドップラーがいるわけだね」
ケインがマサイダーに驚き、ゼロとエックスはここにドップラーがいると確信した。
「う…」
「お前に隠し事は無理だね」
言い当てられたマサイダーは呻き、それをエックスが苦笑する。
「くそーっ!!」
自棄を起こしたマサイダーが殴りかかる。
後ろにケインがいるために受け止めるものの、採掘用レプリロイドだけあり、パワーは相当なもので吹き飛ばされてしまい、ケインを巻き込んで壁に叩き付けられそうになる。
「ひーーーっ!!」
激突する直前にゼロが2人を受け止める。
「全く…迷惑かけないと言っておきながら迷惑かけやがって…爺は少し離れてろ!行くぞエックス!!」
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