第6章:束の間の期間
第198話「繋がる世界」
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「どうしてここに!?」
「えっと……」
「あれ?聞いてないの?私達は一応調査と言う事で来たけど……」
「え、聞いてないけど?」
噛み合っていない会話に、一同は気が抜ける。
グランツが優輝達に気付いた時、同伴していたのはユーリだけだったため、レヴィが知らないのは仕方ない事なのだが、それを優輝達が知る由はない。
「まぁ、とりあえず博士って人の所に用があるんだ」
「そっか。よし、ボクもついて行くよ!」
「レヴィ、その手に持ってる機材を運ばないといけないんじゃ……」
アリシアが簡単に用件を伝え、ついて来ようとするレヴィにフェイトが指摘する。
「それなら大丈夫!ボクもちょうどそこに運ぶからね」
「そっか。それなら……」
と、言う訳でレヴィが同行する事になり、すぐに目的地に着く。
「博士ー!連れてきたよー!」
「レヴィ、ありがとう。それと……いらっしゃい。僕らの研究所へ」
部屋に入るなり、座っていたグランツは振り返って優輝達を歓迎する。
その隣には、ユーリもいた。
「……お久しぶりですね。皆さん」
「ああ。まさか、こんな形で再会するとは思っていなかったけどな」
そう言って微笑むユーリは、優輝達の記憶にあるユーリよりも大人びていた。
見た目こそ変わっていないが、纏う雰囲気が明らかに成長していた。
「記憶も戻っているみたいですが、改めて名乗らせてもらいます。紫天の盟主ユーリ・エーベルヴァインと言います。一応、遥か昔に存在した王族ですが……聖王家のように崇められている訳でもないので、普通に接してください」
「僕は初めましてだね。僕はグランツ・フローリアン。アミタとキリエの生みの親で、ここの博士をやっている。気軽に博士とでも呼んでほしい」
王族らしい優雅なカーテシーを行うユーリ。
それとは対照的に、どこか草臥れた様子で、気さくに自己紹介するグランツ。
「君達の事はアミタ達やユーリ君達から良く聞いているよ。……ただ、そちらの女性は僕らも初見だね。出来たら名前を伺ってもいいかな?」
「はい。私は祈梨と言います。訳あって今は彼らと同行しています。……ご希望なら未来の時間軸から外れ、時空間を漂流する事になった訳を説明しても構いません」
唯一ユーリ達も知らなかった祈梨が自己紹介する。
そして、同時にグランツ達にとって爆弾とも言える情報を口にした。
「ッ……!……知っているのかい……?」
「その事に関しては、まず私が彼らと出会った経緯、私の正体、そして……今の世界の現状を説明した方がいいでしょう」
そう言って、祈梨は優輝達にもしたような、神界についての事を話す。
さらに、地球を中心に世
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