第6章:束の間の期間
第198話「繋がる世界」
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ても巻き込まれなかったから、知らないのも無理はないよ」
「そうなんだ……」
唯一蚊帳の外になるアリサとすずか。
祈梨も一応無関係なのだが、彼女の場合は神界から観測していたので知っていた。
「落ち着け、皆。ただ時空間を漂流している存在がエルトリアだっただけだ」
「それでも驚くものは驚くよ……」
記憶封印が解けた事と、未来から来た存在ががっつり自分達と関わりのある存在だったので、こうなってしまうのも仕方ないだろう。
しかし、それはそれとして話が進まないため、アミタとキリエに向き直る。
「……貴方達がいるって事は、博士の試みは上手く行ったみたいね」
「試み……?どういう事なんだ?」
エルトリア側でも何かしていた事に気づき、優輝が尋ねる。
「詳しくは博士に聞いてください。私達は周辺の調査をするので」
「あの、エルトリアって事はもしかして……」
「はい。ユーリやシュテル達もいますよ」
なのはがふと気づき、尋ねる。
そして居る事をアミタが肯定し、なのは、フェイト、はやては嬉しそうにする。
「……とりあえず、私達は研究所に行こうか」
「情報交換は必要だからな」
アミタとキリエとは別れ、そのまま優輝達は研究所へと入る。
環境や住まう住民の関係で、研究所にしてはセキュリティが甘く作られていた。
尤も、それでも現代と比べて遥かに優れたセキュリティなため、足止めを食らう。
「ふむ……」
「どうするんだ?今から二人を追いかけて入り方でも聞くか?」
「いや、その必要はなさそうだ」
解析するか、帝が言ったように追いかけて聞くか、強引に突破するか。
そのどれかの手段を取ろうとして、その必要はないと優輝が言った。
『そう畏まる必要はない。入ってきて構わないよ。僕らのいる場所には案内に従ってくれると辿り着けるよ』
「……との事だ。行くぞ」
研究所の扉が、通信越しの声と共に開く。
何てことはない。グランツが防犯カメラを通して優輝達を確認し、セキュリティを解除しただけに過ぎない。
「さすが……未来的だね」
「ああ。地球からすりゃ、ミッドも未来的だが、ここはそれ以上だ」
研究所の内装を見て、司や帝が感想を漏らす。
奏や、他の皆も口に出していないだけで同じような事を思っていた。
「……この先か」
しばらく歩き、もうすぐと言った所まで来る。
「っ、人の気配。これは……」
「あーっ!オリジナルと皆発見!」
「レヴィ……!」
ふと優輝が誰か来る気配を感じ取る。
同時にフェイトやアリシアに色以外瓜二つの少女、レヴィが優輝達を見つけ、駆け寄って来た。
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