第九十四話 モンスター退治からその一
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第九十四話 モンスター退治から
久志達は兵達を集めていた、メイジやプリースト等も多く募集し様々な兵種から構成される軍隊を編成しようとしていた。
だが募集したばかりでだ、彼等の状況は相変わらずモンスター退治に精を出しているというかだった。
出さざるを得なかった、それで久志もモンスターを倒してから言うのだった。
「この状況がな」
「続くね」
共に十匹のキマイラを倒した剛が答えた。
「今は」
「ああ、軍勢が多いとな」
「キマイラみたいな強いモンスターは別にしてね」
「それも十匹にもなるとな」
「流石に、だけれど」
「それでもな」
「並のモンスターだとね」
むしろそうしたモンスターの方が遥かに多く出ている。
「軍勢をちょっと送ってね」
「それで退治させられるけれどな」
「軍勢がね」
「そこまで多くないからな」
「ローマの傭兵団は全部雇ったけれど」
「連中全部合わせてな」
そうしてというのだ。
「ローマとその周りの防衛と治安回復、維持でな」
「手が一杯でね」
そうした状況でというのだ。
「そこまで回せないからね」
「多いと思ったんだがな」
久志は当初の予想を後悔していた。
「それがな」
「百万以上の人口の街とその周りだから」
それ故にというのだ。
「防衛とね」
「治安のことでな」
「人手が必要で」
「手が回らないな」
「うん、今の軍勢の規模じゃね」
「そこが問題だよ、けれどな」
ここでだ、久志は考える顔になって剛に話した。
「モンスター退治で金は手に入ってるしな」
「特に巨人倒したからね」
巨人を倒した時に出て来る金は他のモンスターの時とは桁が違う、そのこともあって金のことはというのだ。
「それもかなりね」
「その金で今の倍以上の軍も雇える様になった」
「そしてその軍勢でね」
「モンスターに備える、けれどな」
「元々ね」
「モンスターについてだけじゃないな」
こう言うのだった。
「旗揚げの時の軍の規模じゃな」
「防衛と治安だけでね」
「他の勢力にどうとかな」
「出来なかったね」
「そこまでの余裕がなかったな」
軍の規模としてだ。
「今思うとな」
「そうだよね」
「ああ、だからな」
「ここでの軍の規模の拡大はな」
「いいことだな」
「そうだね、まあ何時までモンスターが出て来るかわからないけれど」
「どっちにしても軍勢はな」
まさにと言うのだった。
「旗揚げの時よりもな」
「沢山必要だった」
「そういうことだな」
「全く以てそうだね」
「じゃあな」
それならとだ、久志はさらに言った。
「このまま軍勢はな」
「拡大していくね」
「そうしていくな」
「今は二倍を目指しているけ
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