猫娘と回想、I・アイランド編
NO.101 回想《6》 信頼できる友
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までなんだね。わかった、覚悟して聞くとしよう」
「それじゃ、どこから話そうか……」
それでオールマイトはまずは自らの個性である『ワン・フォー・オール』の事を話していった。
そして後継者に出久を選んで個性を譲渡したことも。
デヴィットはそれで何度か驚きの顔をしながらも、何度も頷きながら聞いた内容を咀嚼して完全に理解できるまでその高性能な頭の中で反芻させて聞き終えた。
「以上が私と、そして緑谷ガールの秘密だよ……」
「なるほど……確かにトシが警戒するのも頷ける内容だった。そして、同時に私の計画も潰えたのを自覚したよ」
「計画……?」
オールマイトはそれでデヴィットに聞き返す。
計画とはなんだ?と……。
「トシ……どうかこんなバカな事をしようとしていた私の事を叱ってくれ。そしてできれば止めてほしい」
「なにを言っているんだ、デイヴ。なにを……!?」
「私の事も聞いてくれないかい?」
そしてデヴィットはオールマイトに本日のレセプションパーティでやらかそうとしている事を包み隠さずオールマイトに伝えた。
当然、オールマイトは「馬鹿なことを……」と表情を歪めたのは言うまでもない事であった。
…………こうして、本来起きたであろう悲劇な出来事は事前に聞く事ができたことによってオールマイトはデヴィットと二人でどうしたものかと考えをめぐらす事になる。
救いがあるとすれば協力する彼らも偽物だというところだろうか、と言う感じである。
しかし、もうすでに遅く……獣の爪は今か今かと振り下ろされようとしていることなどこの時の二人には知りようもなかった。
偽物がもし本物だったら、という考えは天才のデヴィットでさえも想定外で思いつかなかったのだ。
一方で、出久達は今日のバイトで疲れ果てていた上鳴と峰田を労う意味も込めてメリッサが用意していたレセプションパーティの招待券を与えていて、二人は「俺達の労働は報われた―――!!」と叫んでいた。
そして時間までに集合するという事を聞いて、それぞれ一旦分かれていった。
出久もドレスを着る心構えを密かに決めながらも部屋へと着替えに行こうとしたが、そこでメリッサに引き留められる。
「デクちゃん、ちょっと私に付き合ってもらえないかな……?」
こうして出久はメリッサに着いていくことになった。
ちなみに、別行動をしていた爆豪と切島の二人は部屋にいた。
そこでは切島が正装に着替えていて、
「おーい、爆豪。お前も着替えろよ。服、持ってきてあるんだぜ?」
「うっせー! 用意周到かよ!? 誰がそんなもんにいくかよ!」
「でもよー……緑谷も参加するって言うんだから、可愛い姿が見れるかもしんないぜ?」
「…………ッ!(ピ
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