暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第47話 GODの行方、オカルト研究部鍛えてもらいます!
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美味……それがまた現れると知れば次はそれの奪い合いで戦争が始まるかも知れません。


「じゃあ親父は世界中の人々にGODを分け与えて争いの無い世界を作ろうとしていたんじゃなくて、逆にGODが争いの種にならないようにしようとしていたのか?」
「うむ、GODの危険性を知っているワシがそれを狙う者たちからGODを守る……それがアカシア先生の弟子たるワシの最後の使命じゃと思っておる」
「……じゃあGODを狙っている俺も親父の敵になるのか?」


 イッセー先輩は不安そうな表情で一龍さんにそう聞きました。それを見た私と祐斗先輩は「あっ……」という何かを察した表情を浮かべました。


〈前に私がイッセー先輩の家の浴室に隠れていた時に、先輩は祐斗先輩に一龍さんの夢について語っていましたね……)


 イッセー先輩は一龍さんに救われて強く慕っていると分かりました。なぜならその時の先輩の表情は年相応の子供みたいな純粋な笑みを浮かべていたからです。
 でもイッセー先輩がGODを手に入れようとすれば、一龍さんと敵対する可能性もあるってことですよね。それは不安にもなります。


「……イッセー、わしがIGOを作ったのはGODを守るのに都合が良かったというのは確かじゃ。じゃがワシが世界中の人々が平等に腹いっぱい食べさせてやれる世界を作りたいと思ったのも事実なんじゃ」
「親父……」
「ワシはかつての戦争をこの目で見た生き証人じゃ。あの戦争は凄まじいものでな、空腹に苦しみお互いを傷つけ合い食料を奪い合う……まさに地獄じゃった」


 確かかつての戦争は食料の奪い合いから始まったんですよね。
 私達は食べたいときに食べれて飢えに苦しむなんてことはありません。それがどれだけ幸せな事なのか改めて知りました。


「戦争が終わっても飢えが無くなることは無かった。アカシア先生とフローゼ様はそんな者達の為に食べ物を恵んでいた」
「フローゼ?初めて聞く名前の人だね?」
「フローゼ……『神の料理人』と呼ばれる程の料理人でアカシアとコンビを組んでいた女性だったな、親父はそんな伝説的な人とも知り合いだったのか」
「うむ、そうじゃ」


 祐斗先輩はフローゼという初めて聞く名前に首を傾げ、先輩はフローゼという方について説明してくれましたがその中にあったコンビという発言が私は気になりました。


「先輩、コンビというのは何なんですか?」
「コンビというのは美食屋と料理人とのタッグの事さ。優れた美食屋は優れた料理人とコンビを組んで旅をすることもあるんだ」
「じゃあ先輩にもコンビの方がいるんですか?」
「いや、俺にはコンビはいないよ」


 優れた料理人ですか……もし叶うなら私が先輩とコンビを組んでみたいです。なんて未熟者の私がそん
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