暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第49話:Snowman
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とても温かい顔をしているね。でもどうしてこれを?」

「この雪だるまは…バッファリオと作ったんだ。今みたいになる前の」

「イレギュラー化する前のバッファリオと?」

「うん、俺…一緒に遊べる友達がいなくて。何時も1人で遊んでたんだ。そしてこの枝を折る前の雪だるまを作ったんだけど…何処か気に入らなくて怖そうとした時にバッファリオと会ったんだ。そしてバッファリオはこの枝を折って笑顔の雪だるまにしてくれたんだ。」

「そうなんだ…」

「そしてバッファリオは“ブスッとした顔で遊んでも楽しくないだろう?遊ぶなら心から楽しむべきだ”って言って俺の友達になってくれたんだ。」

それは自分が知るバッファリオそのものだ。

「そうか…バッファリオらしいな」

「でも、バッファリオはドッペルタウンってとこから戻ってきてからどんどんおかしくなっていったんだ!!本当は…あんな奴なんかじゃないのに!!」

「うん…分かってるよ…」

「あんたバッファリオの友達なんだろ!?バッファリオを元に戻してくれよ!!」

「…………」

少年からの頼みにエックスは何も言えない。

何せ今回のイレギュラー化の原因はケインでさえも見つけることが出来ないでいるのだから。

「…俺もバッファリオを死なせたくはない。最善を尽くすよ」

今のエックスに言えるのはそれくらいであった。

そしてエックスはこのエリアのハンター支部に向かい、ケインにある物を頼んだ。

「それではお願いします」

『う、うむ…しかしそれを使うとなるとアームパーツが使えなくなるかもしれんぞい?』

「構いません。俺の力は“救う”為の物ですから」

そして転送された物をバスターに組み込んでエックスは明日、バッファリオを捜すことを決意した。

そして翌日、エックスは街の惨状に驚愕することになる。

「麓の街が氷付けになっている!?たった一晩の間で…?バッファリオの能力が強化されているのか…ん?」

ふと、下に目を遣るとそこには雪だるまが置かれてある場所に向かう少年の姿があった。

エックスも追い掛け、雪だるまのあった場所に行くとそこには無惨にも壊されている雪だるまの残骸が散らばっていた。

「………(どうして…こうなるんだ…俺達は…所詮…機械なのか…?)」

小枝を拾ってそれを握り締める少年にエックスは何も言えずにこの場を去っていく。

そしてバッファリオを捜し回り、緊急時用避難ドームから悲鳴が聞こえて駆け込むと、バッファリオが暴れていた。

「止めろバッファリオ!!」

セカンドアーマーを装着してバッファリオに体当たりを喰らわせて転倒させ、そのまま抑え込む。

「早く逃げるんだ!!」

避難していた人々を何とか
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