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おぢばにおかえり
第四十九話 合格してからその二十四

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「だからよ」
「最近になんですね」
「出直されたのよ」
「そうなんですね」
「終戦直後から会長さんでね」
 普通に七十年は前です。
「それで、だから」
「本当に相当にご長寿だったんですね」
「ずっとお元気だったのよ」
 お父さんお母さんが言うにはです。
「それで、だから」
「ううん、僕もそれだけ長生きしたいですね」
「そうよね、そして出来れば」
 ここで私は心から思いました、この様に。
「百十五歳までね」
「おみちの教えのですね」
「そこまで生きたいわね」
「そうですよね、教えをしっかりと守って」
「心安らかにしてね」
 そうしてです、徳を積ませてもらったうえで。
「そうなりたいわね」
「そうですよね、二人で」
「私も阿波野君もね」
 このことは心から思います、誰でも長生きしたいですから。それなら沢山の人が長生き出来ればです。
「そうよね」
「はい、僕がお爺ちゃんになっても先輩と」
「私と?」
「こうして二人で参拝したいですね」
「いいわよ」
 参拝と聞いてです、私はすぐに返事しました。
「何時でもね」
「何時でもですか?」
「ええ、だって参拝でしょ」
 今もそうですが神殿や教会への参拝は教会の娘としては大歓迎です、それで阿波野君にすぐに返事をしました。
「それならね」
「僕と一緒にですね」
「参拝しましょう」
「そう言って頂けるなんて嬉しいです」
「何で嬉しいのよ」
 本当に変なことばかり言う子です、意味がわからないです。
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