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オズのファイター大尉
第一幕その八

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「君達は食べて寝るからね」
「だからですね」
「そう、そしてね」 
 そのうえでというのでした。
「持って来たよ」
「そうなんですね」
「これで道中安心だね」
「はい、美味しいものを食べて気持ちよく寝て」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「楽しくね」
「都まで、ですね」
「そしてオズマ姫のお話を聞いてね」
「そこからですね」
「大尉のお仕事に同行しよう」
「それが今回の僕達の冒険ですね」
「そうなるね、しかしオズマが大尉に是非にと言うお願いは何かな」
 かかしもオズマが大尉にという要望について思うのでした。
「一体」
「それは私もわからないです」 
 その大尉が言ってきました、皆はもうお城を出て黄色い煉瓦の道を歩いています。皆と黄色い煉瓦道の周りにはウィンキーの黄色い草原と黄色い森、黄色い田畑、黄色い家々がのどかに広がっています。
「スマホにお願いしたいことがあるとです」
「連絡してきてだね」
「それだけなので」
 だからだというのです。
「詳しいことはです」
「まずはだね」
「エメラルドの都に入って」
「そうしてオズマからお話を聞いて」
「それで」
 そのうえでというのです。
「どんな要望でも」
「果たすね」
「そうします」
「大尉は言われたことは絶対に果たすからね」
 樵は大尉のこのことをよく知っています。
「そのこともあってね」
「オズマ姫もですね」
「大尉にって思ったんだろうね」
「光栄です、では」
「是非だね」
「この度のお願い必ずです」
「果たすんだね」
 大尉を見てのお言葉です。
「今回も」
「必ず」
「そして僕達もね」
「同行してくれて」
「大尉に協力させてもらうよ」
「宜しくお願いします」
「それではね、ただオズの国は」
 今度はこの国について思う樵でした。
「色々なものに場所があるからね」
「何処に行くかはですね」
「わからないね」
「そうですね、ですが私はです」
「必ずだね」
「約束は果たしますので」
 だからだというのです。
「それに皆さんもおられるなら」
「余計にだね」
「まさに百人力です」
「けれど僕達がいますから」
 神宝はここで申し訳なさそうに言いました。
「ちょっと」
「ちょっとっていうと?」
「足手まといにならない様にします」
「君達は別にね」
 かかしが神宝に答え他の子達にも言いました。
「なっていないよ」
「そうだといいですが」
「むしろ僕達だけの冒険だとね」
 どうしてもという口調での言葉でした。
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