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蒼穹のカンヘル
四十四枚目
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で篝は私にラッキースケベしないの!?」

おっとー? なんか話が変な方向に行ったぞー?

「いや、そんなラッキーそうそう起こらないから」

「トビーは毎日やってるよ? 昨日なんてなっちゃんと二人で寝てたし」

うわー…マジか。

「だから篝も私と寝よぅよぉー」

「俺が眠れなくなるからやめてね」

ヴァーリと寝たら抱き枕にされる。

勿論あの爆乳を押し付けられるので眠れた物ではない。

「えー…」

「ねぇいちゃつくなら他所でやってくれないかしら?」

「あらリアス正直にヴァーリが羨ましいって言ったらどうですか?」

「な!? ぜ、全然羨ましくなんてないんだから!」

リーアちゃんも恋愛してみたいのかな?

「リーアちゃん。高校行ったらたぶん彼氏できるよ」

「篝はちょっと黙ってようか」

なんでだよ。











夕方になりリーアちゃん達が帰ったあと、ある一幕を回想していた。

リアス・グレモリー。僕を強くしてください。もう二度と、悪意に負けないように。

木場祐斗はリーアちゃんにそう言った。

彼は強くなる。

復讐のためじゃない。

守る為にだ。

でも、木場祐斗よ。

お前の仲間達は、ただ守られるだけの奴じゃないぞ。

謡(うたい)、詠奈(えいな)、響湖(きょうこ)、舞(まい)、詩華(しいか)、声花(せいか)、真琴(まこと)、韶子(しょうこ)、美弦(みつる)、律(りつ)、典也(のりや)、雄辞(ゆうじ)、忠文(ただふみ)、灯籍(ともより)、字将(あざまさ)、章(あきら)、経助(きょうすけ)、哲(さとる)。

十八人の、龍天使の子供達。

彼等もお前と同じく、悪意をはね除ける力を欲した。

なら俺は、それに答えるだけだ。
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