第一話 クロスボーンガンダム
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タ上で記されていた『ビームザンバー』とか。アレとかオシャレセンスの塊。
「ですが…こうも規格外過ぎると他の機体に互換性のない武装ばかりでは、」
「問題ない。この機体は『一機当千』だからね」
「またそれですか…」
呆れてものも言えないのか溜息を付かれる。だが、本当に必要無いんだ。
この機体は最強のワンオフ機、そして無敵のクロスボーンガンダムだ。人は機体を選んでも機体は人を選べないとか理不尽過ぎる。人も機体を選んで機体も人を選ぶべきだと私は思う。
「異論は認めない。Do you understand?」
反論も否定も許さない。これは、私の『私』達の人生を掛けた計画だ。誰にも邪魔はさせない。
「本当に頭でっかちですねぇ」
「五月蝿い。私は身勝手なのさ」
「ははっ。そうですね。でも、そんな主任だからこれだけの機体を生み出せたのかもですね」
「?」
「いえ、何でもありません。そろそろ失礼します」
そう言って男は去っていく。
結局、名前を思い出せぬまま去っていでたが…まぁ、会話は成り立っていたから問題無いだろう。
さて、そろそろ仕事に戻りますかね。
戻らない。
戻れない。
戻りたい。
今の宇宙はつまらない。
あれだけ美しかった宙も今ではゴミ捨て場同然だ。
こんな宇宙を見て、あの人はどう思うだろう?
どれだけ落胆し嘆き悲しむか…。
だから、全てリセットしなければならない。
あの人の望んだ宇宙に戻さなければ…あの人は報われない。
宇宙は、誰のものでも無い。
だから、まずはゴミ掃除からしなくちゃね。
そこは、宇宙だった。
研修で体験した擬似宇宙とは違う、本物の無重力に若干の戸惑いを感じつつも何とか体勢を保とうとするが━━━━━━━━━━━━━━━。
「うぉ!?」
上手く体勢を保てない。
お、おかしい。研修では無重力対応能力はB+と中々の高評価だった筈なのに、この体たらく…。
「ちょ、せい。とうっ」
研修の時の感覚を思い出し、その時の動きを反映しようとするが。
「ちょ━━━━━━━━━━━━━━━Noん!?」
無様に手足をばたつかせて変な声を出してしまった。
しかも、無闇に手足をばたつかせたからコントロールが!?
「止まれぇ、止まって下さい!?」
地上では有り得ない動きで回転する体。
あぁ、駄目。気持ち悪くなってきちゃった…。もう…限界、吐いちゃ…。
「よっと」
何かに腕を掴まれた。
そして「せい」掴まれた腕は強引に引っ張られる。
そうして回転は止まった。
「大丈夫
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