ターン5 多重結界のショータイム
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ンタの場のカード数だけデッキからカードを墓地に送り、その後1枚ドローしてそれに応じた処理を行う!手札コストとしてアンデットワールドを捨て、効果発動!」
「無効を承知の上で発動するとは、よほど切羽詰まっているようだな。望み通りにしてやろう、手札から灰流うららの効果を発動。このカードを捨てることで、デッキからカードを墓地に送る効果を無効とする」
蜘蛛の言葉通り、この居合ドローを止められることは最初から承知の上である。ハンデス手段のない彼女のデッキでは、見えている手札誘発を潰すためにはそれを使わせるしか方法がないからだ。確かに灰流うららの脅威こそ去りはしたが、その代償は大きい。この無茶な動きのせいで、彼女の手札は0となったからだ。
しかし、ターンエンドを告げる彼女の闘志はいささかも揺らいではいない。獲物の魅せるこれまでになかった新鮮な反応を前に、蜘蛛が興味深そうに眉をよせた。
「俺のターン、ドロー。業火の結界像を召喚し、オレイカルコスの力で攻撃力が上昇する」
業火の結界像 攻1000→1500
そして召喚される、炎属性以外の特殊召喚を縛る第2の結界像。この瞬間、あらゆる属性を封じ込める蜘蛛のロックが完成した。
「俺の場に存在する攻撃力の等しい攻撃表示モンスター2体、この2種類の結界像を指定することで魔法カード、クロス・アタックを発動。その効果によりこのターン豪雨の結界像は攻撃できず、業火の結界像はプレイヤーへの直接攻撃を可能とする」
「おいおい、オパビニアが突破できないからってロックの上からダイレクト戦法か?一体いくつ手があるんだ、ったく」
「それをお前が知る必要はない。バトルフェイズ、業火の結界像でダイレクトアタック」
ドラミング・コングの片方が破壊され、オパビニアの守備力2400はそう簡単に突破されない壁となった……などと一息つく暇すらもなく、即座に変更された攻め手にぼやく糸巻。炎を模した赤い結界像の目が光り、赤い光線がバージェストマ2体の間をすり抜けて彼女へと直撃する。
業火の結界像 攻1500→糸巻(直接攻撃)
糸巻 LP2600→1100
「今のダメージを受けても平気で立っているとはな。妨害電波機能付きデュエルディスクだったか?それを加味してもさすがは元プロデュエリスト、そのフィジカルの強さは大したものだ」
「ようやく世辞のひとつでも言う気になったのかい?それよかせっかく炎の攻撃なら、こいつに火をつけてもらいたいんだがね」
それは純粋な賞賛なのか、相手の心を折るための詭弁なのか。蜘蛛の表情からはどちらとも判断つかない糸巻だったが、いずれにせよ彼女の返答は決まっている。皮肉に笑ってニヒルに返す、それが彼女にとってのいい女というものだ。懐から取り出した煙草をひらひらと振って見せ
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