ターン5 多重結界のショータイム
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蜘蛛の左側に右側と全く同じ光の柱がそびえ立った。
「メインフェイズを終了し、豪雨の結界像でユニゾンビへ攻撃。さらにその攻撃宣言時、ドラミング・コング2枚のペンデュラム効果を発動。バトルフェイズの間、豪雨の結界像の攻撃力は600ずつアップする」
青い石像の眼が不気味に光り、その体色と同じ青い光線を放つ。両端のゴリラが同時に胸を打ち鳴らし、その衝撃が光線の威力をさらに倍加させていく。
豪雨の結界像 攻1500→2100→2700→ユニゾンビ 攻1300(破壊)
糸巻 LP4000→2600
「手痛い一撃だな。セカンドンキーで、さらに追撃のダイレクトアタックを行う」
「冗談言うなよ、トラップ発動!バージェストマ・ハルキゲニアの効果でセカンドンキーの攻守は、このターンのみ半分になる」
EMセカンドンキー 攻1500→750 守2000→1000
「そして永続トラップ発動、闇の増産工場!まあ、こいつの効果は今はどうでもいい。大事なのは、これがトラップだってことだ。トラップの発動に直接チェーンし、墓地のハルキゲニアの効果を発動!このカードをモンスターとして、アタシのフィールドに特殊召喚する」
用途不明のメーターや排気パイプの付いた不気味な機械が糸巻の場に現れると、そのベルトコンベアを通って緑色の古代生物が呼び出される。
バージェストマ・ハルキゲニア 攻1200
「攻撃を中止し、苦渋の転生を発動。相手は俺の墓地に存在するモンスター1体を選択し、エンドフェイズにそれを手札へと回収する。もっとも……」
「アンタの墓地にモンスターは灰流うらら1体のみ、選択の余地もクソもないってか」
「その通りだ。そしてカードを伏せ、ターンを終了する」
「なら、その回収前に増産工場の効果を発動。アタシの手札かフィールドからモンスター1体を墓地に送り、カードを1枚ドローする。手札の不知火の隠者を墓地に」
豪雨の結界像 攻2700→1500
幸いにもコンバットトリック系のカードは蜘蛛の手には存在しなかったらしく、どうにかモンスターを残したまま糸巻にターンが戻る。これは、彼女自身にとってもかなり危険な賭けだった。もしドクロバット・ジョーカーがハルキゲニアを戦闘破壊するようなことがあれば、次のターンの彼女の行動は極めて制限されていたからだ。それでもハルキゲニアをこのタイミングで蘇生させることを選んだのは、ここで蜘蛛が何もしてこないことを確かめたかったからだ。危険を冒すことで初めて、それに見合ったリターンが得られる。
「そしてアタシのターン、ドローだ」
ドローカードは、アンデットワールド。普段なら彼女の力を増すためのカードも、現状ではドローロックに等しい足枷としかなりえない。そして蜘蛛の場の伏せカード
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