幕間三十七:雛祭りの思い出に華を
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ちゃんの手作りなんだ!」
笹夜「まあ♪ 手作りの親王飾りかしら? 素敵です♪」
心桜「笹夜先輩は? 豪華な雛人形ですか!?」
笹夜「ええ・・・段飾りになります。美夜が生まれた時に、女の子が二人になった事で、段飾りになりました♪ それまでは親王飾りだったそうです♪」
心桜「やっぱ、女の子が多いと、親も奮発してくれるのかな?」
七夏「そういう事はないと思います」
心桜「あたしの場合は、弟居るから、鯉のぼりにエネルギーを持ってかれたかな?」
笹夜「私は、鯉のぼりも素敵だと思います。心桜さんが羨ましいです♪」
心桜「そうですか!? 実際、弟居ると、こういうイベントの日は戦いの幕開けだったりするよ!?」
七夏「ここちゃー・・・もう」
心桜「そう言えば、昔、小学校の給食で、雛祭りの日に特別なデザートがあったよね?」
七夏「はい☆ とっても美味しいです♪」
笹夜「えっと、確か菱餅かしら?」
心桜「菱餅・・・ではなくて、菱餅みたいな形の入れ物に入ったゼリーだったかな?」
七夏「真ん中の白い所はお餅だったかな?」
心桜「あーそうそう、だから『菱餅ゼリー』って話してたよね!?」
七夏「はい☆」
笹夜「そうなの?」
心桜「笹夜先輩はそうじゃなかったんですか?」
笹夜「ええ♪ 普通の菱餅でした♪」
心桜「あー、あの『菱餅ゼリー』どこで売ってるんだろ?」
七夏「そう言えば見かけないです」
心桜「給食じゃなくなってからご無沙汰だから、久々に食べたくなってきたけど・・・売ってないからなぁ・・・」
七夏「菱餅や雛あられ、雛ゼリーは見かけますけど」
笹夜「菱餅と雛ゼリーを合わせたようなイメージかしら?」
心桜「そんな感じですけど、単純に合わせただけではないかな?」
七夏「はい☆ あっ!」
心桜「ん? どした? つっちゃー?」
七夏「今度、思い出しながら作ってみようかなーって☆」
心桜「おぉっ! その手があった! つっちゃーの家は和菓子も作ってるからね!」
七夏「はい☆ お母さんに訊いてみます☆」
心桜「うんうん! 笹夜先輩! これは期待していいと思います!」
笹夜「ええ♪ とても楽しみです♪」
七夏「くすっ☆」
心桜「なんだったら、あたしたちで雛祭りするってのもいいかもね!?」
七夏「はい☆」
笹夜「雛祭りは、華やかですけど上品なお祭りですから、あまりみんなで騒ぐのは控えた方が良いかと思います♪」
心桜「分かってますって!」
七夏「くすっ☆」
心桜「あ、そうだ。コアラッコさん! あたしは、お殿様とお姫様のおふたりでもいいと思う! だって、その方が、ふたりっきりでゆっくり居られるからねっ!」
七夏「わぁ☆」
笹夜「まあ! 心桜さん!」
心桜「さ、笹夜先輩、そんなに驚かなくても・・・」
笹夜「す、すみませんっ!
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