暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第47話:Raid
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しばらくするとメカニロイドに拘束されているエックスを発見した。

「エックス!!」

「良くここまで来れたなゼロ」

「マックか」

エックスを発見したゼロは駆け寄ろうとしたが、聞き覚えのある声に振り返ると、そこには裏切り者のマックがいた。

「しばらく会わないうちに随分と落ちぶれたものだな?今すぐエックスを降ろせ。今ならまだ話を聞いてやるぜ?」

バスターを向けるゼロ。

ゼロとマックのスペック差は隔絶とした差があり、マックには勝機は全くないのだが、マックは余裕の表情を崩さない。

「ゼロ、お前は自分の立場が分かってないようだな?笑わせるなよ?俺がこのスイッチを押せばエックスを捕まえているメカニロイドは奴もろとも大爆発する!!お前こそ俺の言う通りに…」

「押してみろ」

「は?」

思わぬゼロの言葉に唖然となるマックだが、ゼロは構わずにバスターを元に戻す。

「聞こえなかったのか?押してみろと言ったんだ」

「な、何だとおっ!?そ、そうか…俺が仲間だから躊躇すると思ってるのか?」

「いいや、俺はエックスほど甘くはないぞ。俺の答えは1つ…お前を倒してエックスを救うだけだ」

「舐めるなぁっ!!」

スイッチを押すマックだが、メカニロイドは爆発しない。

「な、何故だ?何故爆発しない!?」

「気付いてないのか?」

「な、何…?そ、それは…」

マックはゼロが手に持つ物に目を見開く。

「俺がセイバーを持っていることを知らなかったようだな。まあ、お前は今までハンターベースを離れていたから仕方ないだろうが…そして俺の居合いの速度は光より速い。お前の負けだ」

セイバーによって真っ二つにされたマックは自身が真っ二つにされたことに気付かぬうちに爆散した。
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