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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
めがみ
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、ある区画の前でフラウが足を止めた。

「ここから暫く行くと歓楽街に出るわ」

「歓楽街ですか?」

「貴方は行ってはダメよ」

「たぶんリヴェリアさんが許しませんね」

「そう。いいファミリアね」

フラウがベルの手を引いて踵を返す。

その頃には、もういい時間になっていた。

「そろそろお別れねベル」

「そうですねフラウ様」

「楽しかったわ。いつまでもこうしていたいくらい」

「大丈夫ですよ! 同じオラリオにすんでますし、またいつか会えます」

ベルはフラウを見上げ、笑顔で言った。

「そうね。その通りよ。また会いましょうベル」

フラウは身を屈めると、ベルの額に口付けをして、去っていった。















side in

「という事がありました」

膝の上に乗せられ、今日1日の事を話し終えた。

最後にフラウ様にキスされたのは伏せて、話せるだけをリヴェリアさんに話した。

「そうか…その女神についてどう思う?」

「親切な方でしたよ?」

「それだけか?」

「はい……」

リヴェリアさんはフラウ様を知ってるのかな?

「フラウ様とお知り合いですか?」

「一方的に知っているだけだ」

「そうですか」

「もう行って良いぞ」

「はい」

リヴェリアさんの膝から降りて部屋へ向かう。

「うーん……フラウ様ってやっぱりあの女神なんだろうか…」

フラウという言葉には婦人という意味がある。

そしてそれを語源として持つ女神を一柱だけ知っている。











美の女神フレイヤ。
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