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翠碧色の虹
第四十二幕:見えない虹に気付く時
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ても、早く済んだんだね!」
七夏「そ、そうかな? いつもより少し早いくらいかな?」

七夏ちゃんに言われて時計を見る。

時崎「もうお昼前?」
七夏「くすっ☆ 柚樹さんも集中されていたみたいです☆」
時崎「確かに集中してると時間経過が速くなる気がするよ」
七夏「楽しい時もです☆」
時崎「分かる!」
七夏「アルバム作りで何かお手伝い出来る事ってありますか?」
時崎「前みたいに、コメントを貰えると嬉しいかな」
七夏「あ、だったら、ここちゃーと笹夜先輩も一緒の方がいいかな?」
時崎「え!?」
七夏「?」
時崎「あ、ああ。その方がいいと思う!」
七夏「はい☆ では、後で連絡してみます☆」
時崎「ありがとう」

七夏ちゃんから、天美さんと高月さんに連絡を取ってもらえる事になったけど、これは、七夏ちゃんなりの心遣いだと思う。よくよく考えれば、天美さんや高月さんの連絡先を知らない。天美さんの家は分かるけど、高月さんの家は分からないから、七夏ちゃんの助けが必要だ。今日は、これから七夏ちゃんの望む事を沢山叶えてあげたい。

時崎「七夏ちゃん、この後すぐ出掛ける?」
七夏「え!? いいの?」
時崎「もちろん! お茶と和菓子頂いたら、お出掛けしよう!」
七夏「わぁ☆ あ、お昼はどうしますか?」
時崎「出掛け先でどうかな?」
七夏「はい☆ では、お母さんに話して来ます☆」

今度は少し急ぎ気味に和菓子とお茶を頂く。

時崎「ご馳走さま」
七夏「はい☆ では、お出掛けの準備をしますから、少し待っててください」
時崎「慌てなくていいから」
七夏「はい☆」

俺も出掛ける準備をする。七夏ちゃんは、凪咲さんに今日のお昼は外で頂く事を話して、部屋でお出掛けの準備をしているようだ。
出掛ける準備を終え、1階の居間で七夏ちゃんを待っている間、今日出掛ける水族館周辺をもう一度確認しておく。あと、水族館の入場チケットを忘れないように、先に七夏ちゃんに渡しておこうかな。

凪咲「柚樹君、これから七夏とお出掛けかしら?」
時崎「はい。あまり遅くならないようにします」
凪咲「遅くなる時は、連絡をくれればいいわ」
時崎「ありがとうこざいます」
凪咲「あら? 七夏!? 珍しい格好ね」
七夏「お母さん!? えっと、おかしくないかな?」
凪咲「とっても可愛いわ♪」
七夏「よかった☆ 柚樹さん☆ お待たせです☆」
時崎「七夏ちゃん!?」

七夏ちゃんの格好は、いつもと印象が大きく変わってて、凪咲さんの言葉の意味を理解できた。

七夏「ど、どうかな?」
時崎「初めて・・・」
七夏「え!?」
時崎「初めて、七夏ちゃんと出逢った時みたいな感覚かな?」
七夏「初めて・・・」
時崎「良く似合ってて可愛いよ!」
七夏
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