第四十二幕:見えない虹に気付く時
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から、気を付けて」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんがお盆に乗せたお料理を持って来てくれる。
七夏「柚樹さん、これ、熱いから気を付けて」
時崎「ありがとう」
鍋掴みを使っている七夏ちゃんを見ると、熱いという事が伝わってくる。
七夏「どうぞです☆」
時崎「これは!?」
七夏「お雑炊です☆」
七夏ちゃんは小鍋の蓋を開けてくれた。湯気が大きく広がる。
時崎「これは、かなり熱そうだ」
七夏「この小鉢に移して、少し冷まして☆」
言葉使いはくだけても、七夏ちゃんの心遣いは変わる事がない。
時崎「頂きます! あ、七夏ちゃんも一緒に!」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
七夏ちゃんと一緒に、熱いお雑炊をゆっくりと時間をかけて頂く。
時崎「朝からお雑炊って、ここでは初めてかな?」
七夏「くすっ☆ お粥さんでもよかったのですけど、昨日、私あまり食べなかったから、食材が余ってて」
時崎「なるほど!」
七夏「今日、とっても楽しみです☆」
時崎「俺もだよ」
七夏「くすっ☆ 私、急いで宿題終わらせますね」
時崎「慌てなくてもいいよ。いつもどうりで。あ、分からない事があったら協力するから」
七夏「はい! ありがとです☆」
俺は思った。今日は日曜日だな。
時崎「七夏ちゃん、今日は日曜日だけど、宿題お休みじゃないの?」
七夏「今週、色々あって、あまり宿題進んでないから・・・昨日も殆ど進められませんでしたから」
時崎「色々・・・あ、ごめん」
七夏「いえ、私こそ、ごめんなさいです。ですから、宿題は頑張って終わらせます☆」
時崎「ああ!」
朝食を済ませ、七夏ちゃんと一緒に片付けを行う・・・と言っても、俺は食器を運んで机の上を拭くくらいだけど。
凪咲「七夏、今日はこれでいいわ」
七夏「はい。起きるの遅くてごめんなさい」
凪咲「いいのよ。ナオが心配してたけど、大丈夫って話しておいたから」
七夏「お父さん、最近朝のお出掛けが早いみたいだから」
凪咲「そうみたいね」
七夏「私、早起きして、お父さんを見送れるようにします」
凪咲「七夏の顔を見れたら、ナオも喜ぶと思うけど、無理はしないようにね」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんと凪咲さんの会話が聞こえてくる。そう言われると、しばらく直弥さんとは会っていない。一応、頼まれていた事は全て行っているはずだけど、俺も七夏ちゃんと同じく、早起きして直弥さんを見送れるようにしようと思った。
七夏「柚樹さん、私、宿題済ませますから、また後で☆」
時崎「ああ!」
七夏「あ、おはようございます☆」
時崎「!?」
お泊まりのお客様が玄関に居たらしく、七夏ちゃんは挨拶をしていた。これから、ここ風水を発たれる様子だった。
凪咲「ありが
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