第四十二幕:見えない虹に気付く時
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七夏「あっ! 柚樹さん! 見えます!」
時崎「え!?」
七夏「虹が・・・」
時崎「・・・・・」
七夏「ひとつ、ふたつ、みっつ」
時崎「な、七夏ちゃん!?」
七夏「よっつ、いつつ、むっつ」
時崎「???」
七夏「ななつです☆」
時崎「!!!」
七夏「ななつの色に見えます☆」
時崎「ななつのいろ・・・って、な、七色に見えるの!?」
七夏「はいっ☆ 私・・・虹・・・こんなに綺麗だったなんて・・・」
時崎「七夏ちゃんっ!」
七夏「くすっ☆」
時崎「七夏ちゃんっ!!!」
七色の虹と大空が突然真っ暗になった。
時崎「ななっ・・・・・」
また・・・か・・・。でも、今の夢は、俺の望む夢だった気がする。
時崎「夢は自分で描くもの・・・か・・・」
確かに、自分で望まなければならない事もある。さっきの夢、正夢になればいいなと思いながら、布団から出て背伸びをする。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「あ、柚樹さん☆ おはようです☆」
時崎「七夏ちゃん、おはよう!」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんの頬が少し赤い気がする。まさか、まだ熱が引いていないのか!?
時崎「七夏ちゃん、ちょっとごめん」
七夏「え!? ひゃっ☆」
俺は、七夏ちゃんの額に手をあてる。大丈夫、熱は無いと思う。七夏ちゃんは目を閉じてじっとしてくれている。
時崎「よかった。熱は大丈夫みたいだ」
七夏「はい☆ さっき、体温測りました☆」
時崎「は、測ってたの?」
七夏「えっと、36.4度・・・平熱です☆」
時崎「そ、そう。話してくれれば良かったのに」
七夏「えっと、お話しする前に柚樹さんが頭に手を・・・」
時崎「ごめん、早とちりだった」
七夏「七夏ね、柚樹さんが心配してくれて、とっても嬉しいです☆」
多分、今の俺は七夏ちゃんよりも顔が赤くなってるはずだ。
時崎「よ、よし! 今日は思いっきり楽しもう!」
七夏「はい☆ よろしくです☆」
七夏「柚樹さん☆」
時崎「?」
七夏「昨日は、ありがとです☆」
時崎「ああ」
七夏ちゃんと一緒に1階へ降りる。
凪咲「おはようございます」
時崎「凪咲さん、おはようございます!」
七夏「おはようです☆」
凪咲「七夏、今日は大丈夫そうね♪」
七夏「はい☆ 柚樹さん☆」
時崎「え!?」
七夏「朝食の準備しますから、ここに座って☆」
時崎「ありがとう。七夏ちゃん!」
何か、七夏ちゃんの話し方が以前よりもくだけたように思える。天美さんと話している時の七夏ちゃんの言葉使い・・・言葉遣いではなく、丁寧語ではなくなる事に喜びを覚えるのは初めてかも知れない。
七夏「あ、私が持ってゆきます☆」
凪咲「熱い
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