第九十三話 ローマからその九
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「後な、ワインもな」
「今拙者達が飲んでいるお酒も」
「飲んでもらうか、ビールばかりだとな」
どうしてもというのだ。
「痛風になるからな」
「それでは政として」
「痛風を減らしていこうな」
久志は将来のことも述べた、そうしてステーキを何枚もワインと一緒に食べてからケーキも食べた。コレステロールも気にしながら。
人類の味の友を楽しみだ、それから政に向かおうとするがその次の日も久達が行うことは同じであった。
今日は港から船を出してシーサーペントと戦っていた、久志はレーヴァティンを巨大な海獣に突き立てて倒してから共にいる夕子と美奈代に言った。
「大物だったな、今回は」
「それも三体でした」
「シーサーペントがやで」
二人はそれぞれ英雄に答えた、二人も一体ずつ倒している。
「普通一体でもそうそう出んのに」
「一度に三体もとは」
「ちょっとこれはないな」
「妙ですね」
「何かローマの周りがな」
どうにもとだ、久志は周りを見回しつつ言った。
「本当に異常発生しているな」
「モンスター達が」
「そうなってるな」
「ああ、お陰で本当にな」
「他の動きが出来ていませんね」
「どうもな」
「それだよ、他の政や勢力拡大をしたくてもな」
その計画があってもというのだ。
「それがな」
「思う様にいっていませんね」
「正直他はあまり進められてへんな」
「ローマの下水道とか街の治安とか衛生とかな」
そうしたことをというのだ。
「もっとしっかりしたいけれどな」
「そしてローマの周りの村々もですね」
「勢力に入れたいけどな」
「それがだよ」
モンスター退治ばかりでというのだ、それも朝から夜まで。夜にモンスターが出ることもあるので夜に戦う場合も多いのだ。
「こうしてな」
「旗揚げからですね」
「こればっかりやさかいな」
「本当に他の政が出来ていませんね」
「ストップしてるな」
「そや」
まさにと言うのだった。
「この状況はな」
「困ったことです」
「どうしたものだよ、湖にも出るなんてな」
三人が今船で出ているこの場所もというのだ。
「やれやれだぜ」
「さっきは巨人まで出たで」
美奈代はぼやく口調で先程の戦闘の前の戦闘の話をした。
「海巨人、こっちの島じゃ湖巨人な」
「この島は海がないからな」
「それも出たしな」
「ああ、巨人も出ることが多いな」
「ここんとこな」
「どうなってんだよ」
「何かあるのでは」
夕子はいぶかしんだ顔で述べた。
「これは」
「モンスターが異常発生する理由がか」
「はい、それが」
「さもないとこんなに出ないか」
「虫にしてもそうですね」
「ああ、蝗でも何でもな」
それこそとだ、久志も述べた。
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